2019.08.22
学んで考える日々
荒木彩花

 私は、コスモ夢舞台で約2週間のふるさとワーキングホリデーに参加している大学生です。

 ここへ来る前まで、自分がワーホリをしている姿や豊実での暮らしを想像することができませんでした。しかし実際に参加してみると、佐藤さん達の暮らしを理解してくるとともに、自分が何をしなければならないのかが見えてきました。私の大まかな1日の流れは、朝の勉強会への参加や犬と散歩に行くことから始まり、昼間は料理や農作業中心の仕事し、夕食を食べ、自由時間、就寝となっています。

 ある日、朝からマキ子さんと2人で約30人分の料理を作り、お客様のおもてなしをしました。メニューは無農薬にこだわった野菜のカレーやピクルスでした。佐藤さんの家では、普段から農薬を使っていない玄米や野菜を取り入れた体にやさしいメニューを食べています。お客様の中には、初めて食べる方、大人から子供まで様々でしたが、美味しかったと好評でした。より多くの方に知っていただき、食べてもらいたいと思いました。農作業では、今までやったことがなかった草刈機やチェンソーを扱いました。賢太郎さんに指導を受け、徐々に使いこなせるようになっていきました。刈った雑草はただ捨てるのではなく、干草として再利用しているなど佐藤さんの家では「ものを無駄にしないで大切にする」工夫があらゆるところにされていると感じました。

 豊実は山と川に囲まれ、田んぼや畑、森林など自然が多く残る地域で、犬と散歩をしているときや農作業中に野生の猿にも遭遇するような場所です。もちろん徒歩圏内にコンビニなどはなく、不便だなと思う方が多いのではないでしょうか。しかしながら、地球温暖化、空き家、食などの多種多様な問題について考え学ぶことができる場がコスモ夢舞台です。佐藤さん夫妻が行っている取り組みに興味を持ち、わざわざ遠くから外国の方も含め多くの方が訪れます。それだけではなく、佐藤さん夫妻のとても明るく元気な人柄も、人を引き寄せる理由だと思います。

 新しいことに挑戦することが多く、苦戦することも多々ありますが、佐藤さんの家で飼っている犬や猫、ヤギの可愛らしさに癒されながら、残りのワーホリも頑張りたいです。


 
 百聞は一見に如かず