2014.02.10
母が喜ぶ
佐藤賢太郎 

このところ、今年91歳になった母は私が描いた絵をとても喜んでいる。これも小さな親孝行かな。母は「きれいな絵を描いた部屋に、きれいなトイレ、凄いね」と明るい言葉を出してくれる。以前は自分の命は風前の灯と、いつも後ろ向きの言葉を出していたのです。

明るいイメージになる人間は、免疫力が上がっている時だそうです。暗い否定的な言葉を出す人は好きになれません。母の免疫力がペンキ一つで上がるなら安いものです。 

ところが、テレビは違います。否定と迎合でしょうか。バラエティー番組その他テレビに出て社会を評論する人は、何かというと否定する。現実に不満をもつ人は、ともかく否定することに生きがいを見いだします。その反面、スポーツなどで活躍した人には迎合する。これは世間一般世論を意識しているからだと思います。 

少なくとも芸術など何も知らない母のケースは、“アートによって免疫力をあげられる”に当てはまります。今年の里山アート展には滔滔亭の宇宙の絵の他に、別の絵を描いてみようと意欲が湧いてきました。

そして私は、すでに自分の経験から、素人でも楽しく絵を描いて里山アート展に出してみようと仲間に呼びかけています。