2013.12.30
今年最後の訪問者1
佐藤賢太郎

 12月29日、伊藤千賀さんが里山アート展のフィナーレの時に紹介してくださった中繁義久さんとご一緒に和彩館にお出でになった。今回はゆっくり話が出来、共感することも多くて、話が弾みました。中繁義久さんは、私のやっていることは時代の先端の生き方だと言います。和彩館に飾ってある写真や私の作品を見て、とても興味深い感想を述べられました。

 ことに『岡崎の夜』と題する私の油絵に強い感心をもたれたようです。更に『不思議な顔』という題名の作品は家内そのものであるというのです。片方しか受け入れないのではなく、佐藤マキ子さんはどちらも受け入れる方で、来た人が幸せになる。そうした力がマキ子さんにはあるというのです。

 そしてマヤ暦に造詣が深い中繁義久さんは宇宙ということに大変関心あるようでした。私は滔滔亭に宇宙の絵を描く予定であり、下地を書いていると申しますと、これまた感慨深く宇宙論を語られました。そこで私は「人間も宇宙から生まれて宇宙に還るようです。滔滔亭はそういったことを考える空間にしたい、そのために描くのです。自分が考えて描くことにしたようですが、正しく言えば、天が私の体を使って描かせているのでないかと思うようになった。」このように話すと、さらに感動されたようです。

 更に今年は驚くような出会いがありました。ギリシャに行くために支援してくださる方が現れたことです。そのことを話すと、「理論的にも佐藤さんはそのようなエネルギーをもっている人であるとも言います。その理論的に明かすことができるが現実に存在を示してくれる方が必要です。」ですと言うのです。私は言いました「その原理原則、法則が解れば誰もが動くでしょう。しかし見えないことには現代人は動かない。石橋を叩いて、勝ち組に入ろうと思う人が多い。」

 私は特に若い学生がそのような価値観を考えられるようにしたいと思うのです。現代人の多くは社会人も、学生も勝ち組に入る事、頭で考える人が多いと思う。安全に生きようとして、しかし感動はしたい。そんなことはあり得ません。結局感動の少ない人生を送っていくのでないかと思う。無難な人生かもしれないが、人生を輝かせることはないだろうと思う。

中繁義久さんは私の作品を見てその意味を解説していた。とても興味深いものを感じました。そこで私は「いつか私の個展をあなたの解説付きでしたいですね。」と私は言った。

 「アートで何ができるか?」このことを追及し続けていますが、新たなヒントをいただいたような思いである。

この方と何かできそうな気がしてきた。紹介してくださった伊藤千賀さんに感謝しています。来年私は、この方と講演会などでコラボレーションしたいと思います。