2014.02.09
生活にアートを
佐藤賢太郎 

今まで私は、モニュメントや個展に出品する彫刻を作ってきた。一方、「アートで何ができるか」を里山アート展でさぐってまいりました。里山アート展開催のために、私は個展ではできないことを10年間やってきました。そして、アートを生活に生かすことができるということをしみじみと感じます。 

例えば、滔滔亭に宇宙の絵を描くこと。そして、家内がトイレの壁面が汚れたから絵を描いてと催促され描きはじめると、今まで描いたことのないような絵を描くことができたのです。場所やその素材によって、今までの自分と違う表現をするのです。実に面白いです。更に家内は、襖が50年もたって汚れて破れているから何とかしてという。襖を新調せずに、自分で描くことにした。襖は水を含むと紙はたるむ上に、何を描くか決めていないので気の向くままに描くが苦八苦しました。ところが、今までに描いたことのないような抽象画になりました。面白い、新しい自分の才能を発見したような気分です。

更に母に喜んでいただくため、母の部屋の襖、壁を塗り替えました。見違えるような部屋になりました。自由人です。ペンキ一つでこんなことができるのです、新境地ですね。アートで何ができるかに、また一つ加えました。それは里山アート展開催継続の中で、私が自分に培ってきたものだと思います。 

動いてこそ感動はやってきます。私はこうだと、はじめから決めつけないことです。私はこれでいいと言わない事、工夫すれば道は開けます。先ずは写真の作品を見てください。