2005.08.26
御沓一敏
意外な展開

創業以来25年、懇意にしていただいているA社のM社長のところへ、これまでのお礼と自分のリタイヤの報告に伺った。
現在、籍を置いている会社で、24年間、私が描き続けてきたお得意様向けのカレンダー葉書を中心にした「周年社史」を発行することになった。出来立てのその冊子をお持ちしたので、仕事上の昔話に花が咲くものとばかり思っていた。

ところが、M社長ご自身も、2年後の引退を決意され、社内ではその体制作りにお忙しいとのことであった。
意外にも、昔話ではなく、これからどうするのという方に話が展開していった。「コスモ夢舞台」の詳細はHPでご覧いただくことにして、簡単に説明すると、「羨ましい。いつの日か新潟へ行って見るよ。もう仕事は良いよね。自分も“ものづくり”からは離れられないが、今とまったく違ったことをやりたい」団塊世代のトップ組として、まわりにそんな連中がごろごろいるよとのことであった。

また、ご自身は決して、金儲けが目的で会社経営をしてきたのではない。自分たちが作ったものでお客様に喜んでもらえることがうれしくてやってきたことをつけ加えられた。

バリバリの企業戦士、営業・戦略家のお手本としてとして仰いできたM社長のへの認識を改めなければならなくなった。とともに、ひょっとすると、M社長にお目にかかれるのも最後かもしれないと覚悟していただけに、これからも、違った場面でお付き合いできるかもしれないという喜びと、なんとしても「コスモ夢舞台」を成功させねばならないという
想いが一層たかまってきた。