2009.02.26
コスモ夢舞台のホスピタリティ
森紘一

 日本映画「おくりびと」がアメリカのアカデミー賞で外国語映画賞を獲得したニュースは、久しぶりの明るい話題だった。死という普遍的なテーマが共感をよんだのだろうが、日本のしきたりや日本人の気持ちが、世界に認められたことは嬉しいことである。

 賢太郎さんの「日本に向けられたヨーロッパ人の眼」シリーズを読むと、佐藤さん夫妻がオーストリアやリトアニアの人々と積極的に応対している姿勢がよく分かる。「ともかく日本に来られたからには、少しでも日本の印象がよいものになってほしい」、という‘むかえびと’お二人のあたたかいおもてなしの心は彼らにも伝わったはずだ。  

 「コスモ夢舞台2009」のさまざまなイベントは4月から本格的に始まるが、今年はすでに待ったなしの本番が開始されているようだ。我われも安心しながら、半ば興味津津で豊実を遠巻きに見守っているという構図だ。賢太郎さんをはじめ地元の皆さんのご尽力には本当に頭が下がる。

 EU・ジャパンフェスト日本委員会の期待に応えて、「ジャパントゥデイ」の新潟版はかなりの成果をあげられそうだが、それ以上に外国からのお客様の歓迎会に和彩館に結集してくる集落の人々の様子が興味深い。‘むかえびと’お二人のあたたかいおもてなしの心は集落の人々にも広がっているようだ。

 我われもこれをきっかけに、コスモ夢舞台のホスピタリティはどうあるべきかを学んでいきたいものである。