2015.01.04
コスモ夢舞台を思う2
佐藤賢太郎 

倫風2月号に、特集“「下山の時代」を生きる”が掲載されています。 

見出しに「経済が縮小し、人口が減少する時代の入り口で少し立ち止まり、これからの生き方を考えてみませんか」、とありました。平川克美さんは、「社会はいい方向に向かっている。縮小経済に向けて政策を見直さなければならない時期に来ているのに、今までと同じ成長戦略に固守している。たいして儲からないが家族が食べてゆけて、地域の一員として周りから感謝されて頼りにされる、それは幸せではないですか」と言う。秋山利輝さんは、「どんな時代になっても一流の職人は必ず必要とされる。技術より人間性です」と言う。女優の浜美枝さんは体験を通して、私たちにとって大切なものは食と環境と言い切ります。 

そして、里山資本主義の藻谷さんの話を聞くと里山に住みたくなるそうです。世間では勝ち組と言われる方たちが、あえて里山を目指すのはなぜか? 彼等の目には、お金に振り回されることなく自然という資源を利用して生きる方が魅力的に映るのです。まさに、コスモ夢舞台が進む道と同じと思えます。こうしたことを含めて、私は仲間や会友さんの応援を受けて2年間講演してきたつもりです。

今日まさしく経済が停滞し、少子高齢化になっている。その時代にどう生きてゆくべきか、すべての日本人が問われています。このように、いろいろな方の提言をどのように私は受けとめるのか。そこに、個々における個性的創造力が必要と思います。

以前と同じ価値観ではもはや駄目なのです。しかし、都会の方も田舎の方も多くの方が景気回復、高度経済成長に人間の幸せがあるという観念に、しがみついているように思えます。あれ程の震災があったのに。

 私は一歩進み、次にどうなるか解らないが、もう一歩勇気をもって進む。そうすると、また一歩新たな行動ができるようになります。

“「下山の時代」を生きる”のように、コスモ夢舞台の会員にとっても、これからの生き方を考えるチャンスだろうと思います。