2012.09.21
一日一日に生きる
佐藤賢太郎

 私は生きる実感が変わった。一日一日元気に働けることがどんなに嬉しいことか。人間の命は、いつまでも続いてはいない。だからこそ、一日一日元気であることが嬉しいと思うこの頃です。私は今年も、1月から今日まで忙しい毎日であった。そして元気に活躍できています。

多くの皆様が、私に無理しないでねと言ってくださる。ありがとうございます。9月19日、ガンのMRと血液の検査結果がありました。今までは3か月ごとに検査を受けてきたが、内心どんな結果になるか心配であった。医師から悪くなっていますと言われても、跳ね返そうと力んで臨んでいた。ところが今回、どういうわけか心配する気が起こらなかった。

この2年近く、多くの友人から応援を頂きながら私は治るための努力をしてきた。たとえば、仲間がおいしそうにビールを飲んでも信念として絶対に飲まなかった。なぜ人はガンになるのか、それを治すにはどう実行するのか、それを実践的に勉強してきた。こうした生き方をしながら2年近くになる。だからといって治ったという確証はない。だが、今回たとえ結果が悪くともまだ打つ手はあると思っていた。自信があったので、不安はなかった。「MRでも判別できません、転移はありません。」との結果でした。医師は「治ったわけでもありません、画像に出ない場合もあります。(あなたは手術する)気持ちに変わりませんか(と促してくださった)」と言われたが、私は変わりませんと言った。今度は4か月ごとに検査しましょうと検査間隔が広がった。嬉しいことである。

 「いのちの田圃の会」会長佐々木英雄様に早速結果報告いたしますと、大変喜んでくださいました。私は「今回検査結果に不安な心がなくなって臨みました」と申しますと、佐々木さんは「そこが大切なのです。佐藤さんはもうすぐ直るでしょう。そして“治ったサンバッチ”を川竹文夫代表から頂きましょう」と言ってくださいました。是非そうありたいものです。そうなれば、私は人生に喜びがまた増えます。

 私はこの努力を続けることによって、治る可能性が大きくなりました。医師の指示に従わないで、私はNPO法人ガン患者学研究所の指導で治す、その私の意志が試されます。私が治ることでガンを治すにはどうすればよいか、こうですと答えられる私になることを何よりも楽しみにしております。こんな形でも人にもお役に立ちたい思いです。

治るには強い意志が必要です。強い意志の源泉は夢と希望であります。おいしい酒を飲む、おいしい肉、魚、甘いものを食べるより、私にはもっと人間として高い志という喜びがある。これによって誘惑に打ち勝つのであります。講演することも、個展を開くことも、現代の桃源郷コスモ夢舞台も、ギリシャに再度私の彫刻を置くことも生きる希望であります。それはガンを治すための何よりの条件になっています。そのためには健康でなければなりません。

 私はこれからも油断せず、努力の継続はしてゆかねばなりません。田んぼ夢舞台つくり、里山アート展まであと少しになりました。