2015.01.26
希望
佐藤賢太郎

 希望とは人それぞれ違うと思いますが、希望は人にとって生きる力、生き甲斐になります。コスモ夢舞台の仲間と18年という長い年数をかけて、魅力ある空間つくりをしてまいりました。しかし、まだまだ地域の雇用や経済効果までに及んでいません。そんな時、国からの地域活性化の助成金があるので申請してみませんかと、声をかけていただきました。その金額は、今までにない金額です。おそらく地方創生の一環だと思います。コスモ夢舞台のさまざまな活動を推し進めることが助成対象になるかどうかは全く分かりません。

しかし声をかけて頂くということは、NPO法人コスモ夢舞台が地域おこしに実績があり、ビジョンがあるからです。何もしていないところに、そうした打診は絶対ありません。決まったわけでもなく、結果はどうなるか分かりませんが、そのような打診があるだけで私は希望が湧いてきました。 

何の変哲もない田舎を夢のある空間にする例として、全国に知らせる可能性が目の前に来ているようです。それは、仲間と共に資金もなく、工夫をして積み上げてきた一歩一歩です。まるで何も描かれていない白いキャンバスに絵を描くようです。

里山アート展やビオトープ鑑賞にしても、駐車場がそばにあればどれほど助かるだろうと思っていました。その駐車場ができたら、今度は周りを整備すれば、川の景観が素晴らしくなるだろうと誰もが思っている。これにはかなりの資金がかかります。しかし、助成金なしでは実現できないでしょう。

 川岸に雑木が生い茂り、川面が見えない状態でしたが、ある年は仲間や地元の方と雑木を切り、またある年は大々的に川岸の雑木をきり、川が見える景色にしてまいりました。もう一歩です。

私のギリシャでの彫刻制作、里山アート展の開催、コスモ夢舞台のいろいろなイベント、無農薬米もホタル観賞も、みんなはじめは希望から生まれたものです。 

地方創生は日本全体の課題であります。いや人類の課題でもあります。心豊かにということも含まれています。コスモ夢舞台は19年前から始まっていましたが、今後どのように取り組むのか、まさにこれを私は生き甲斐にしています。この実現には健康であること、自然と人と共生すること、生き甲斐のある生活をする。この3つの条件があって前進するものと思います。