2016.01.29
幸福拒否症
佐藤賢太郎 

人間としてこの世に生まれた以上、誰もが幸せに生きたいと願っている。たいていの方はそうであろうと確信していました。ところが幸福になりたくない、つまり幸福を拒否する人がいると聞けば驚きです。

しかし、よく聞けばこうです。幸福になるためにいろいろと努力した結果、場合によってはうまくいかないかもしれないより、今のまま何もしないで不幸でいたほうが居心地がよい。これを幸福拒否症というそうです。

ここまで解説していただくと解ります。そのように考える方もいるだろうと思います。私など成功するかどうか、確信がないのに次々と夢に向かって動いてしまう。幸福拒否症は信じがたいのですが、うまくゆかないかもしれないからやめておこうと考える方は大勢いると思います。だから無駄な努力はよそうということになり、新しいことに挑戦しない。私に言わせれば、動かない癖をつけると、それが蓄積して性格にまでなってしまいます。そこまで行かなくとも、マイナスばかりすぐに見つける名人なります。つまり来たバスに乗れないタイプだと思います。その結果明るい性格に成れないと思います。

私見ながら思うことは、そのようなタイプの方は人との絆の継続が難しいと思います。絆について、医師の鎌田實さんは震災地で「絆があると血管は詰まらない」と言っていますが、それほど人間関係の絆は体に大きく影響すると思います。

私は生涯同じところに留まっていません、たえず新しい道を見つけようと試みています。