2014.03.16
龍雲寺での写経、座禅の会
佐藤賢太郎 

3月15日コスモ夢舞台の有志が、いわき市龍雲寺で開催される写経、座禅の会に参加しました(鈴木、大塚、渡辺、森紘一、大内、大島、佐藤の計7名)。 

10時から本堂で写経が行われましたが、いわきの常連の方々は写すのが早い、それに比べ亀のように遅い私たちであった。

私は般若心経の意味を事前に学習して臨みました。全てが空である。般若心経の教えは、これつきますがまだまだ分かりません。

私は何かを覚えるために写しているわけでもなく、ただなぞって書いているだけです。目的意識もなく写す、つまり無の心になる時間です。私は非合理に生きられないような体質になっています。そこから離れられるのが、現段階では写経の良いところです。 

写経の後、座禅をさせて頂きました。ただ黙って座るだけです。住職さんからこうしなさいということはなく、座禅を組むだけです。これも無になることではないか、現代人はなかなかこうした時間は持てないものです。何か意味あることをしないではいられない。何も考えない時間は耐えられない。合理的でない時間を過ごすことは、無能な人間と思いがちである。そうではなく、忙しいと言って、考えることを避けている人生かもしれない。むしろ、無になることの方がずっと深い思索をしているのかもしれないと思った。

その後、昼食をいただくことになりました。おかゆ茶碗一つと思っていたのに、漆茶碗の素晴らしい食器に、ヘルシーな副食が添えられていました。さらに、デザートまでありました。食を摂るということは、年齢に関わらず喜びなのだと感じました。すべて住職さんがつくられているそうですが、一番忙しいのではないかと思いました。感謝をこめて合掌です。 

食後私は“ご縁の大切さ”について、少し皆様の前で話をさせて頂きました。これも頼まれたのではなく、積極的に私がお寺さんに程案しました。いわきの皆さんが私の話にうなずく姿から、ご理解いただけたようだ、そして私たちは共通の価値観をもてたと感じました。震災復興支援と言っても、何もできないのが現実です。私たちは、こうして繋がりをもつことによって、心の絆づくりができました。 

さらにその後、私は皆さんに手伝っていただき「みんなの広場」というふくろうの彫刻を設置しました。この後お寺に上がり、住職さんと奥さんを交え皆さんで歓談しました。素晴らしい皆様だと、その人柄をほめていただきました。今回参加したことによって、人の絆が広がりました。そして、コスモ夢舞台を動かす新しい原動力となる機会をいただいたことを嬉しく思います。まさに一期一会、同じことは二度とない体験でした。