2011.06.27
新装なった桃源の湯
佐藤賢太郎

 思えば、桃源の湯にはずいぶん苦労した。ボイラーの窯を何度も修理し、水道の配管も何度となく修復した。桃源の湯は絶景が自慢だが、崖が崩れる危機に見舞われたこともある。力仕事ができる会員や建築のエキスパート大野さんのお陰で安全な桃源の湯に復元し、いまだ健在である。

ところが、私は会員の大野さんと風呂に入りながら「一度に多勢が入るにはもう一つ浴槽がほしいね」と言うと、夕食時何やら息子さんに電話をしていた。そして、「ヒノキの浴槽がもう一つ手に入る」と言った。

早速、後日浴槽は運び込まれ工事に入った。これが大変難工事になった。水道の配管は私で浴槽は大野さんが担当し、雨の中で一日半かかった。

さらに、お湯の出る蛇口が風情のないのが気になってきた。そこで大野さんはお湯の蛇口が見えないように杉の木で覆った。出来上がると、とても風情があり温泉気分になってきた。今までとはまったく違う雰囲気に仕上がった。

常に遊び心がなければならないし、仲間にも感動を与え続けなければならないと私は思っている。それには大野さんが私のそばにいなくてはならない。大野さんとのコンビで、新装桃源の湯ができあがった。皆様のご来場をお待ちしています。