2010.05.08
阿賀町を散策する
森紘一

5月5日(水)子どもの日 晴

 さびしいことに、五月晴れの空を泳ぐ鯉のぼりが、この豊実周辺では見られない。 
  きょうの予定は、狐の嫁入りロードの見学と阿賀町上川周辺の散策である。時間もあるので、いつもよりゆっくりと朝食をとってから水芭蕉の植え付けに廻った。      

大野さんと桐山さんの田んぼも、周辺が整備されて見晴らしが良くなっていた。植え付けられた水芭蕉も、こんなところに、と見る人の眼を楽しませてくれることだろう。アート展会場周辺だけではなく、豊実全体が水芭蕉や古代ハスで明るくなってほしいものである。

 9時過ぎ、新潟市内から駆けつけてくれたKさんと隆雄さんの二台のクルマに9人が分乗して津川方面に出発した。はじめに上川の三階原、Sさん宅を訪問した。阿賀町地区で体験学習の受け入れをしている関係でマキ子さんと知り合ったそうである。

小高いお宅の回りは広々と開けた平地で、豊実の風景とは大分違う。奥さまは、開拓当時のご苦労を明るい笑顔で語る。ご主人は、高台の水管理に心労が絶えなかった思いなども淡々と語る。夢に生きているお二人の表情は豊かで、お話には説得力があった。

今回の訪問で、さらにコスモ夢舞台の活動にもご理解をいただけたようでありがたい。さっそく、第7回里山アート展と第2回奥阿賀・田んぼ夢舞台祭りのポスターをポストカードとともにお受け取りいただいた。これからも周辺地域の方々との交流で、新たな連携の輪を広げていきたいと思う。

津川に抜ける道すがら、佐藤さんのモニュメントが置いてある上條小学校にも立ち寄った。「友と夢」と彫られたレリーフが正面玄関入り口に設置されていた。佐藤さんのメッセージは、確実に子どもたちに届いていることだろう。

狐の嫁入りロードは、HP上で拝見したよりもはるかに存在感があって面白かった。
   大人にも子どもにも通じる、可愛らしいメルヘンの世界がある。狐の嫁入りは一日だけの行事だが、常設される彫刻やモニュメントは一年365日のフル出場である。次第に街並みの顔となり風景となっていくことは間違いない。できれば、アーケードのある商店街へ夢のある彫刻をのばしてもらいたいものである。

全国的に有名になってきた津川の「狐の嫁入り」に、新名所として「狐の嫁入りロード」が加わることは、阿賀町の相乗効果をあげることになりそうだ。