2010.05.08
杉林間伐と歌声音楽と人の交流
森 紘一

5月3日(月)憲法記念日 快晴 

東北道の宇都宮を過ぎるあたりから、さわやかな新緑に薄いピンクの山桜が見え隠れするのどかな風景がつづいた。磐越道に入ると、磐梯山は頂に雪をかぶっていた。その先の飯豊連山は、まだまだ白い峰のかたまりに見える。例年に比べて春が寒かったせいか、水を張ったままの田んぼが多い。これからようやく田植えといったところだろうか。

今回は大塚さんが膝の不調で見送りとなり、道中は隆雄さんとの二人旅となった。予想された渋滞にまきこまれることもなく、9時過ぎには豊実に到着した。

大野さん、桐山さん、英夫さんの先着組は、すでに佐藤さんと徳石大橋手前の杉林で間伐作業に入っていた。

杉林の間伐は景観づくりの一つだが、里山アート展の会場づくりに使う丸太を選び出すという別の目的もあった。田んぼで展開する里山アート展の会場に、皮靴でも入れるように石を敷いて長さ25mの見物ロードをつくろうという計画である。我われも、さっそく間伐作業隊に加わった。

第2回歌声音楽祭は、13時半から実行委員長マキ子さんの和やかな挨拶で始まった。演奏と歌唱指導は、おなじみの5人グループ「のっぺっぺ」の皆さんである。          

ギリシャのツアーに参加された坂下のKさん、新潟市内聖籠町からのお客様、地元の80代トリオ(佐藤さんのお母さんのお仲間)、福島の新聞記者夫妻、佐藤さんの小学校恩師夫妻とお嬢さんなど、飛び入りを含めて顔ぶれも多彩な30人以上の人々が懐かしい思い出の曲を合唱して楽しんだ。                 

気がつけば、予定時間を30分も超えていた。「のっぺっぺ」の皆さん、本当にご苦労さまでした。津川では、一大イベント「狐の嫁入り」が行われている当日である。競合を避けて日程を調整していけば、和彩館の歌声音楽祭も地元に定着していけそうである。

その後、我われは再び杉林の間伐作業に戻り汗を流した。チェンソーを使ってロープを巻きつけ、安全な方向に大木を引き倒す作業は、身体と頭を使うチームプレイである。それだけに、久しぶりに仲間とくつろぐ桃源の湯は格別の味わいだった。

きょうは、もうひとつサプライズがあった。新潟市内から和彩館に通っている農業希望者のSさんが、ともに学ぶ仲間7人を連れてきたのだ。そこで、夕食は総勢15名の交流会となった。それぞれ動機は別々の様だが、若い皆さんが農業に夢と希望を抱いている姿は頼もしく明るい表情にも好感が持てた。これをご縁に、これからはじまるコスモ夢舞台のイベントにも徐々に係わっていただきたいものである。