2010.04.19
最後に日、夕食そしてアムステルダム
鈴木隆雄

3月30日(火) 朝8時、3日間お世話になったオリンピア・パレスホテルに別れを告げ、バス停留場へ向かった。来たときと同じ高速湾岸道路を公共バスに乗ってアテネへと戻る行程だ。ヘロディインホテルへは午後3時少し前に着いた。トラベルエージェントマリソルには昨日おみやげの品オリーブオイル、石鹸などを注文しておいた。マリソル・ツアーの会社は、プラカ地区にある下町ショッピング街を通りシンタグ広場の一角にあった。景子カテリーナさんの案内で人気のお菓子屋さんへ先に行くことにした。そのお菓子屋さんでは色々な種類の豆類が量り売りで買うことができた。ピスタチオ、ピーナツなどを買い求め、マリソル・ツアーの会社に寄って注文しておいたおみやげ品を受け取りショッピング街を散策した。

今日はギリシャでの最終日だ。佐藤さん御夫妻には伏せておいたが、この素晴らしいツアーを計画し実現できたことに感謝し、私たちコスモ夢舞台のツアーに参加した会員でデナーに招待することを決めていた。果たして、そのレストランはパルテノン神殿を見渡せる絶景のスポットにあった。午後7時にレストランに入った。私たち13名のテーブルからは暮れなずむ夕日をうけたパルテノン神殿を神々しく見ることが出来た。時間と共に、パルテノン神殿の風景が夜の静寂に溶けていったとき、ライトアップでくっきりと浮かび上がったその姿を再び目に焼き付けることができた。料理は最高に美味しくワインも何杯もおかわりしみんなでデナーを楽しんだ。

午後9時半過ぎレストランを後にした。ホテルの屋上からもライトアップのパルテノン神殿が見られるとのことで、ホテルに戻りコーヒーを注文して屋上に上がった。明日午前4時出発の時間が気になっていたが、最終日のギリシャの夜をみんなこのようにゆったりとした気分で過ごせたことの満足感をかみしめていた。

3月31日(木) 朝4時、ヘロデエィオンホテルをマリソル・ツアーのマイクロバスでアテネ飛行場に向かった。マイクロバスの中で、私たちから恵子カテリーナさんへこのギリシャ旅行中のお礼の言葉を述べさしていただき、空港で最終手続きをしていただいた。また再会ができたらとの思いで別れの手を振った。彼女も目をうるませて見送ってくれた。

6時45分発の飛行機がアムステルダムに着いたのは9時過ぎであった。乗り継ぐ成田行き飛行機は午後5時40分発だ。この待ち時間に、空港から15分ほど列車で行ったセントラルステーション駅周辺の街並みを散策することにした。駅舎はレンガ造りで、東京駅はこの駅舎をモデルにして造ったそうだ。運河に囲まれ絵本にでてくるお伽の国のような綺麗な街並みであった。アムステルダム・ヒストリー・ミュージアムを訪ねたが時間の都合もあり見学をやめ街並みの散策をつづけた。キングバーガーというハンバーグ店で昼食をとることにした。私はコーヒーだけ注文し飛行機内で出された機内食のサンドイッチを持っていてそれを食べた。日本の真冬のような寒さの中、アンネフランクの隠れ住んだという家をたずねようという者、運河を見に行く者夫々自由行動を楽しんだ。アムステルダム空港に戻り、午後5時40分発のKL0861便に搭乗して帰国の途に着いた。

4月1日(木)成田空港には正午少し前に到着した。荷物の受け取りに時間がかかったが全員無事荷物を受け取り税関のチェックを受けロビーに出た。解散にあたり、佐藤さんから『無事帰って来られて皆さん有難うございました。リオシスさんとの再会、新聞にも取り上げられ思いがけないおみやげをいっぱいもらいました。これで終わりでなくこのおみやげをさらに発展させたいと思います。みなさんお世話になり有難うございました。』「佐藤賢太郎とギリシャに行くツアー」この旅で素晴らしいおみやげを心に、家路についた。