2013.04.03
カマルグ紀行3
佐藤賢太郎

 25日朝食を終えたところに、田んぼアートのデレクターのフランソワーズと小さて可愛いエレンがホテルにやってきた。後で分かったのだが、エレンは研修生だという。今日の日程を話していたようであった。

早速、今日の予定であるライスセンターに車を走らせた。なんのためにライスセンターの方に会うのか、私たちは分からなかった。研究所というのだが、建物はその辺の倉庫のような古いもので意外だった。1人か2人と思っていたが、先方からは5人が席に着いた。

フランソワーズは田んぼアートの意義や、したいことを話したと思う。磨家浩之さんは何か捕捉として話していた。私は暇なので美濃輪朋史さんと日本語で何を話しているのだろうと言ったりしていた。どうやら、どのように古代米を植え付けるのかと技術的なことのようであった。磨家浩之さんは、美濃輪朋史さんにどのように日本では苗を育成するか説明を求めた。美濃輪朋史さんは持参した資料をプロジェクターに映し、フランスの方に説明していた。それをフランス語で磨家浩之さんは通訳していた。私は暇なのでその光景をカメラに収めていた。要は、日本の古代米を受け入れるとの同意書にサインすることに意義があったようだ。それも延々と午後2時30分まで打ち合わせをしていた。食事をして今日の予定は終わりだと言う。フランソワーズが何か話していたが、そのたびに磨家浩之さんはどうするかと私に尋ねてきた。フランスでは食べ物に困るだろうと、友人は心配してくれたが野菜と米を食べられ満足していた。

その後、フランソワーズが会いたい方がいるということでその方と我々もあった。そこには闘牛場があるそうで、帰りに見てゆくかと私に尋ねてくれました。せっかくの機会でもあり、好奇心をもって見物した。

若者が怒らせた牛の眼の前を走り、あるいは牛の頭を触り興奮させ、牛は怒ってその人間を追いかける。もちろん一つ間違えば若者は大けがをする。要は若者の肝試し、見る人はそのスリルを楽しむと言うことであるが、かわいそうなのは牛である。無理やり怒らされ走りまくる。演技なら良いのだが、まさか牛まで演技をしてはいないだろう。古代からフランス、スペインでは多くの人が闘牛を楽しんでいるようだ。