2013.04.04
カマルグ紀行6
藤賢太郎

2月27日、今日はコメ加工所に出向いて打ち合わせになっていた。米農家と密接な関係があってのことだと思う。この加工会社ではいろいろなことに挑戦していると、担当者の方が熱心に説明してくださいました。磨家浩之さんがコメのせんべいをお土産として持参した。私たちも一枚食べたが、素晴らしいお土産だと思いました。 

加工所では設備の整った工場内も案内してくださった。

部屋で打ち合わせの時、私は暇だったので千晴さんとエレンさんの顔がとても印象に残った。エレンさんは大学生だと言う。この欧州文化首都の芸術祭のアートプロジェクトに参加するため、大学を休学しての参加であった。しかも無給であった。日本の大学生にこのような学生がいるだろうか。行動力のある学生だと思った。彼女は賢そうな顔をしていた。そんな彼女に、私は140円の日本のお土産、私に送ってって古びた日本のハガキを差し上げた。この日磨家浩之さんが私に「研修生のエレンは佐藤さんの存在が心配になっているみたいです」と云った。心配されるような気配があったのかとおかしくも嬉しくも思った。

帰国の時に傘が重くなると思い、私の傘は親しくなった男性にあげたのに、どうしたことかエレンのところに行ったようです。もらい過ぎ(?)と思ったのでしょうか。彼女の人生には、これからいろいろなことがあると伝えてほしい。ともかく休学してまでも参加する意義は、こうしていろいろな人間と出会うことに価値があると思う。 

そして日本人のバレーダンサーの千晴さんは単身でフランスに乗り込んで16年、あちこちでパフォーマンスをしているようです。初めはクラシックバレーから始まったらしい。今に生きると言うことでしょうか、挑戦しようとする意気込みがすごいです。コスモ夢舞台の活動に関心をもっていただき、豊実の里山アート展に出演したいですねと言っていただきました。チャンスを作りたいですね。

加工工場見学の後どうするということになりましたが、千晴さんは4歳になる子供が一人いるので家に戻ることになり、私と美濃輪さんは南仏の田舎にある千晴さんの家に行くことになった。観光旅行などでは絶対に見ることができないところです。写真は田舎の村の風景です。