2009.12.

2015.07.11
自分らしい将来を見つけるために2
佐藤賢太郎 

7月1日、阿賀黎明高校で講演をさせていただいた。事前に先生から「本校はシャイな生徒がほとんどなので」と聞いておりました。 

講演の準備は、ぎりぎりまで映像や言葉を考えます。それは自分の勉強になります。

5月に新潟ロータリークラブ(参加者80名)で「人生を輝かす」をテーマに話しましたが、あまり反応がなかったように思いました。6月7日は、埼玉の浦和で「食と健康」(参加者55名)がテーマでしたが、来年も、との要望がありました。厚木市では「困難を乗り越える」がテーマの講演会(参加者1002名)で、私は20分の持ち時間でした。映像はありませんでしたが、反響はわかりません。

そして高校での講演会です。今回は「自分の将来を考えるきっかけについて」です。シャイな高校生を相手に、私の講演にどのように引き込めるかを考えました。思い付きというか、私はふと閃きました。

初めに、全員にゆきわたるように仲間と作った建物紹介パンフレットや「豊実マップ」を配布した。その後、話が進む中で反応があったり、質問にお答えられたり手を挙げた生徒には「里山アート展の冊子」「ギリシャからの手紙」「ギリシャ・夢の架け橋」「がんを治す」等の本をあげました。例えば、「ギリシャに行ってみたい人いますか?」という私の問いに、すぐ反応した方に本を一冊ずつあげました。 

本当にシャイな生徒たちでしたが、上々な反応を感じました。ただ、ものをあげるのではなく、関心度を引き上げるのです。こんな講演会の在り方は、初めてでしたが面白いと思いました。90分休みなしで行いましたが、もちろん寝ている生徒は一人もいませんでした。話のたびにポイントを作って引きつける。そこで、資料をプレゼントすることにしました。それは、あるものを生かし切るというアイデアでした。何事によらず、マンネリ化すると人は飽きてしまいます。工夫して変えてゆく創造性が、すごく大切だと思います。 

ところで、講演を終えて思いました。即、行動という癖をつけることが、その人の将来を決めるのではないかということです。どんな良い話を聞いても、わずかながらも行動を起こさない限り、何もならない。「来たバスに乗れ」の精神が大切だと、改めて思いました。