2016.08.12
日本人初のウーファー
佐藤賢太郎 

今年は初めて、アジア人ウーファーがやって来た。そして日本人初めてのウーファーの申し込みがあった。

日本人の彼女は今、横浜市で現役教師をしている。ここに来る目的はなんですかと問いますと、教師として学校生活に役立てたいとのことであった。彼女はとても機敏に動き、返事も感じが良く、素晴らしかった。いろいろと話しましたが、私の生き方も当然話しました。豊かに生きるとは、こういうことではないかと私は言いました。すると、そのことに共感されました。

 最大の問題は家内の受け入れであったが、この頃、受け入れがとても良いようになってきていることに感謝したい。家内の協力なしにはできないからである。

 日本語が通じることもあって、いろいろと話し合いができるが、彼女は感性もいい。例えば、中学生の体験学習を受け入れているが、私たちはこんな風に対応しているというと、現役教師として理解を示すのであった。  

私は教師をしている方ほど、このような体験していただきたいとも言った。教えるとは実践であり、口先だけでは生徒に説得力がないとも伝えた。

また里山アート展の作品を見せ、アイデアによって、ある材料を生かして、創造力を育てることができると言うと、共感し、反応を示すのであった。なかなかこういうウーファーには出会えないと思う。

早速彼女が何を感じたか、感想を書いてと促しました。彼女のレポートが楽しみである。


2016.08.12
感動は動かないと得られない
田井 さゆみ

 「一度の人生、毎日生きている中で、どれだけ感動できるかが一番大事だね。」真っ直ぐな目を輝かして話をしてくれる賢太郎さん。

「生きていれば、いろ~んなことがあるけどね、どんなことも必ず後に活きてくるのよ。」優しくやわらかな笑顔で包み込んでくれるマキ子さん。

お互い、ご自分の強い軸をお持ちです。そんなお二人の、確かに共通している点は『人の幸せを常に願い、行動する』という考え方だと思います。たった5日間ではありましたが、わたしも佐藤ご夫妻のもとでたくさんの幸せを味わいました。お二人と出会えたこと、教わったことはこれからの人生で大切な原点となることは間違いありません。

 わたしは神奈川県横浜市の中学校で教員をしており、夏休みを利用して人生初のwwoofに参加しました。なんだか、楽しそうだな!さらに、自分で農作業を経験して感じたことを子どもたちに伝えたいな!正直に言うと、このような軽い気持ちで、大自然に囲まれた豊実駅を訪れました。今となっては、そんな気持ちでいたことを恥ずかしく、また申し訳なく思います。

 楽しそう?!
…とんでもない!楽しすぎる!!!もちろん楽しみの裏には慣れない力作業など、所謂、未知なる生活がありました。薪切り、薪割り、草取り…。使わなくなった材木を組み合わせて作るアート作品作りにも触れさせてもらいました。模倣作品や規則的な形をした作品の美しさとは異なり、今あるものと自らの創造力を使い作り上げていくアート作品には、無限の可能性というものを感じさせられました。近づきたい!自然とそういう気持ちになりました。

 農作業を経験?!
…とんでもない!農業の枠を超え、人としての生き方、忘れてはならない考え方について教わり、気づかせていただきました。夢を追い続ける少年のような心をもった賢太郎さん。賢太郎さんを支えながらも言うべきことははっきりきっぱりと伝えるマキ子さん。今まで山あり谷ありのわたしには到底想像もできないような生活をしてきたお二人から学んだことは、ここには書ききれません。ただ一つここに書いておきたいことは、一人でも多くの人に、賢太郎さん、マキ子さんの話を聞いてほしい、お二人のもとで生活してみてほしいということです。おそらく、わたしと同じ感動を得ることができるはずです。 もうすぐ夏休みも明け、わたしの教員生活も再開するわけですが、新しい自分のスタートを切りたいと思っています。教員である前に、人であること。自分の夢を常に追いかけ、一度決めたことには信念を持って貫くという賢太郎さんとマキ子さんの生き方を目標にしていきたいです