2012.02.03
個展で感じたこと
佐藤賢太郎

1.私は何のために生きているのか

まさか私に、突然降ってわいたようなガン宣告があった。当然、私の命がかかっており、治すことが人生の命題になった。しかし、いうまでもなく私は治すことだけに生きているのではない。

人生に夢を描き、芸術活動をして、人と共生し、自然と共生した生き方を通して、喜びと感動のある人生を歩む、そして人の役に立つことである。そして今、以前よりも心身ともにより高いところにたどり着く機会をいただいたと思う。

個展は人と話しながらも結構疲れるものです。しかし、今回いろいろな家に泊めて頂きながらも、私はむしろ免疫が上がったように思います。人と話しながら、気力が湧いてくるのを感じたから不思議であります。

2.健康とは

難は幸せの入り口でもある。今までにない大病をいただいて、私はふさいでいる? とんでもない、以前よりさえている。どうぞご心配されないように。

俺はどこも悪くない、病院に行ったことがないという人は、はたして健康なのだろうか。意欲的な生き方をしていない人や心のどこかが病んでいるという人は、本当に健康とは言えないのでないかとこの頃しきりに思う。
   心を病んでいる方はこの世に実に多い。私は個展期間中に会った方々に、笑顔で元気でいてくださいねと別れて帰ってきた。

.ナンバーワンに囲まれて

私は作家生活を選んだので、年金や退職金など無縁になりました。しかしながら私は今、天から退職金や年金を受けていると思います。

   一つ目に、私と家内とは絵にかいたような仲の良い夫婦ではない。

しかし、理想を求めたらきりがない、やっぱり家内はいつも心配してくれるナンバーワンの存在である。

   二つ目に、何百万円という私の作品を買ってくださる友がいる。生き方を買ったと言っています。こんなことなかなかできませんね。彼は私の作家活動を支えてくれるナンバーワンである。

三つ目に、コスモ夢舞台を作るにあたってあるものを生かし、これほど創造的に建設してくださるナンバーワンの人材がいる。

四つ目に、NPO法人としての運営維持に欠かせない事務処理をしてくれるナンバーワンがいてくれる。

五つ目に、コスモ夢舞台のバスに乗ってくださる仲間の存在。なかなか乗る方はいないものです。つまり仲間の存在はナンバーワン。

六つ目に、私のガン療法に尽くしてくださる、これほど強い味方はない。

七つ目に、私の体を気遣ってくださり特製のパンを作ってくださるナンバーワンの職人さんがいる。ありがたい。

八つ目に、人生を生きるありがたい出会いをいただいている。

九つ目に、命がけの試練をいただいたこと、これは難でなく幸いである。なぜなら、限りある時間の中で何事も一期一会を大切にと、取り組む機会をいただいたから。そこで、さまざまな学びができている。

   そして十番目、数えきれないほど多くの人の感謝に囲まれている。