2017.08.19
ギャラリーマスガ個展
佐藤賢太郎

 今回でギャラリーマスガさん5回目個展になるそうですが、日本を代表する日本橋高島屋での個展が7回です。それよりよりここは少ないのです。それだけ、この画廊には厳しい、審査があります。

だから誰でもできる個展ではありません。

私は個展が企画された時、これが最後と思い、臨みました。一期一会です。こうして増賀さんに素晴らしい案内状を作っていただきました。ありがとうございます。

この厳しい原発による被害福島県下でも、だからこそ人々が欲しくなるような、いい作品を作ってください、という増賀さんからの大変難しい注文です。

彫刻家の作家は作品を作るだけでなく、準備、搬入も仕事です。エネルギーが必要です。何度搬入したか忘れました。しかし日本橋高島屋での個展の手伝いをしていただいた方はお分かりと思いますが、それに比べるとギャラリーマスガはとても有難いです。ゆっくりできました。その上、昼ごはんに美味しい店に案内してくれました。

作家は作品に個性があることが求められますが、個展前に私は国土交通省でのプレゼンをしてまいりました。そんなことに関わる作家は稀だと思います。これも私の作家の個性です。皆さんはプレゼンがたいしたことがないと思うでしょうが、簡単にできるものでありません。あれもこれもの作家です。地域づくり表彰に受賞したらどうなるでしょうか。ここにいる皆さんの中にも影響がある方もいます。

そうして作家の作った作品との視点から見て頂けたらありがたいです。

私は石の彫刻から入りましたが、生きることに対する創作と思います。お金がないのに豊かに生きるという創作です。人間は生きている間、感動をどれだけ得られるでしょうか。その創作でもあります。