2016.01.06
希望
佐藤賢太郎

 コスモ夢舞台の進む道に、私は自負心をもっている。これを書き記している。ほとんどの方は反応ありませんが、私は信じるところ、進むべき道を書いています。

 希望とは夢のような、ではなく、足下にある具体的な行動です。里山アート展から発し、目下オープニングイベントに芸能発表をしていますが、その延長線で繋がった地元の若者N君たちが、新春4日に我が家に来ました。今年の踊りの打ち合わせをしました。それとは別に、私は農業、米つくりの話をもちかけました。言うまでもなく、食は命であります。その米を私たちは無農薬で作っています。米つくりを何年も苦労して体験しています。そしてそれができるのは贅沢な生活と思えるようになりました。

 ただし、田植え、稲刈り、もみすりはMさんの農作機械にお願いしています。この地域も高齢化によって田んぼを作る方がいなくなり、Mさんに依頼される方が増えています。

日頃私たちは、田んぼや機械を貸すので、農業したい若手を探していました。そこで早速、作り手が現れたと伝えると、Mさんから乗り気の返事はありません。米つくりを甘く見ないでほしい、はたして続くのか? と心配しているのです。

そこで私は「いざとなると、あなたはどうしてそうなるの」と迫りました。ともかく翌日、私が立ち会いで彼と会うことになりました。具体的条件に、これ以上好い条件はないとN君は喜んでいました。私はコスモ夢舞台の里山アート展の維持にも、N君の力を借り、彼の生活基盤の応援もしたいと思います。そして、Mさんの施設を舞踊の練習所として無料で借りられるようにしました。

 農業をすることは、収入を夢にするのではなく、もっとちがう夢をもたなくてはできません。N君は、そういう点で私と価値を共有しているようです。彼らは動きがいいし、言わなければ動かない人間ではありません。そのことを、チョットしたところから感じました。もしかしたら、ものすごい米つくりになれるかもしれません。人を集める人間力も必要です。あるものを活用して、生きる楽しさも共有できそうです。ともかく、これからであります。

 今年はモロッコだけでなく、次世代に繋ぐ希望が芽生えてきました。そのために、進路計画を知るためにも、コスモ夢舞台のホームページを開くようにN君に伝えました。おそらく、彼が登場する場面も多くなると思います。

 過疎地における田んぼの活用と若者が集まること、人とのかかわりで何が大切か、会員の高齢化が進むコスモ夢舞台、みんな繋がってきます。これからは、コスモ夢舞台を発展的に変化させ、繋がりの輪を広げて物事を考えていくことが重要だと思います。