2018.02.17
雪は降り続く
佐藤賢太郎 

少し雪の降らない日が続いて欲しいと願うのは、雪国の人たちの正直な気持ちです。

関東に住んでいる会員の大塚さんに電話をすると、「こちら浦和では今日は晴天、春のような良い天気です」と言います。続けて、「雪が降っていても凄い活躍ですね、まるで晴天のようですね。ホームページを読んで、その生き方が伝わってきます」と言った。

同じくスコップ・ボランティアに参加した豊実の雪を知っている時崎庸二さんが電話をくださいました。「除雪用として、何か使っていない古いトラクターでも探そうか」と言いました。実現しなくともその気遣いに感謝します。 

その日は豊実は吹雪、空は灰色、前が見えないほどです。わずか300キロ離れているだけで、そこには雪の無い別世界がある。

私は工房まで犬を連れて歩きます。そこまで行くのにも、人が歩くには、道は滑って転ぶ危険な状態でありました。

工房に着き、除雪をして工房に入ります。沢の水が出ていません。あんなに苦労して水を引いたのに、沢の水を引くパイプが雪の重みで曲がってしまい水が来ないのです。雪が消えたら、雪に耐えるように修復するしかないと思いました。

続けて犬を連れて歩きました、6回も道で滑って転んでしまいました。歩きながら長靴にねじを付け、スパイクにするしかないと思いました。

この散歩に要した時間は1時間以上です。なぜなら、早く歩けない状態で、犬もそれが分かっているのか、私を引っ張らないで歩いてくれます。道で滑って転んでも犬、チロは見ているだけです。

こうして作品も作らずに散歩をしました。散歩と言っても、危険を察知しながら、神経を使うトレーニングです。そしてこの散歩は、ただ歩いているのでなく、脳を活性化させ、作品つくりの神経を磨く時間だと思いました。

以前にも申しましたが、里山アート展の作品つくり、除雪などコスモ夢舞台の活動と、みんな繋がりがあります。まさに「アートと生活」です。そんな意味合いが、分かっていただけるでしょうか。

追申

すり減った長靴の底にビスを打ち、スパイク長靴を使ってみました。これなら滑りません。明日はこれで歩きます。