2008.10.23
悠悠亭は安泰?
御沓一敏

かつて、「後がない、悠悠亭ピンチ」という文書を書いたことがある。2年たった今、改めなくてはならないときが来た。

先日、和彩館に作業着姿のお客さんが二人食事のためお見えになった。製紙会社の関連会社の人で楢の木を切り出してダンプで運んでいるとのこと。これを聞いて、マキ子さん、「あれだけ大量の木を毎日切って、災害は起きないのでしょうか」と私たちが一番心配していることを質問してくれた。

その点について説明してくれるということで、佐藤さんと筆者にもお呼びの声がかかった。曰く「楢の木は虫が食って、老朽化したものしか切っていない」、「そのままにして置くと、山が荒れて駄目になってしまう」、「既に、切ったところから新しいものが萌芽して、山が再生していく」ということを話してくださった。

これを聞いた途端、悪の権化のように思っていた人たちが菩薩のように見えてきた。それにしても、一方的に人を判断したり、片方だけの言い分を聞くだけではいけないと皆、反省することしきり。

ともあれ、夢のはじまりの原点が一先ず安泰と分って、メデタシ、メデタシの一幕であった。