2010.10.04
今年の米つくり
佐藤賢太郎

農業は天候次第です。例年にない猛暑の夏かとおもえば、稲刈り時期に雨の連続。田んぼがぬかるみ、稲刈りが出来ず困り果てました。里山アート展会場に使うため、あせりは募りました。

   そのため、田んぼのぬかるみのひどいところをポンプで何度となく汲み出しました。コンバインが入れないからです。そして田んぼの4隅の手刈をしました。少しでも早く田んぼが乾くためです。
   それにコンバインが動きやすくするためです。溝きりをして排水を良くしようと努めました。

3日間雨が降らない日、稲刈りを頼みました。やっとやっとコンバインで稲刈りが出来ました。大型コンバインは小型に比べ4倍歩と速い速度で刈りますが、ぬかるみのきつい田んぼは大型コンバインが入れません。稲刈りが終わった頃には、周りは夕闇に包まれていました。
   
   翌日は、天日干した古代米の稲を足こぎの脱穀機でモミ落としをしました。まだまだモミ摺りもあります。こうして田植えからモミおとしまで行うのが米つくりです。

田んぼにメダカやドジョウ、蛍が棲むようにする環境は理想です。何ごとも、言うは安く行なうは難しいものです。今、苦労して作ったこの新米を美味しくいただいています。