2010.06.17
除草剤を使わない除草
佐藤賢太郎

田んぼで稲を作ることで大変なのは草刈と水管理です。水管理は毎日です。そして田んぼ周辺の草刈は頻繁に行なわなければならない。これらがいかに大変なものか、自分がやってみてわかった。

田んぼの畦周辺も農薬による除草に頼っています。赤く枯れた草はみんな除草剤使用の印です。なぜ除草をしなければならないのか、それはカメムシなどの虫が繁殖して稲に吸い付くからです。当然品質の悪いものになってしまいます。今年は一切除草剤を使わない、草刈をしています。                    

さて田んぼの中にも草は生えるものです。この除草には昔は手で田んぼに埋め、あるいは除草機と言う道具で転がし草を田んぼの中に埋めたのです。これがまた大変な作業で、高度成長時代に田んぼが大型化し、耕地整備に伴い除草剤を使うようになりました。稲を枯らさないで草だけを枯らす薬というものです。私は不思議でなりませんでした。でもやがてその除草剤に勝つ雑草が生まれるようです。スーパー雑草もその一種らしいのです。

今年は田んぼの除草は、一回目の田植えと同時に行いました。しかしこれは一回で終わらず、稲がブンケツを始めたころ、もう一度除草剤を使い雑草退治をします。我が家はこのとき、除草剤を使わないで昔ながらの除草機で除草することにしました。これもやってみると分かりますが、ものすごい重労働なのです。農薬を使いたくなる気持ちも分かります。最近では安全安心のため農薬を使わない方もいるそうです。その米はもちろん家族用の少量です。

農薬を使わない我が家の田んぼは、おたまじゃくしを飼っているかのようにうじゃうじゃ棲んでいます。こんな田んぼから採れた米は、確かに美味しいです。