2007.05.21
バインダーをいただく

昨年より、話はあったが、地元のMさんより、早朝、突然、バインダー(一条刈りの稲刈機)をあげるから半日、手伝って欲しいと言ってきた。

地元でもあるし、運ぶだけならどんなに遠くても半日はかかるまい。何かあるなと大方察しは付く。
行ってみると、何ということはない。Mさんの作業場の清掃、整理である。
これが、我らが棟梁Oさんがいつも言っている「只でもらうということは簡単ではない」ということなのだなと思った。

現場に着いてビックリ。農業もここまで機械化されているのかと驚くとともに、物が溢れすぎて、建屋に入りきれない状態である。ふくろう会では後片付けまでやって仕事と教えられているが、どうもこれが苦手なメンバーばかりだという。

筆者は主に苗を入れるプラスチックのケースをきれいに積み重ねて整理していく役である。数も半端ではないが、コスモ夢舞台の仕事に比べればラクショウである。淡々と片付けて掃除をしていくと、下の方からやっと目的の「バイダー」の姿が現れた。

かなり広い表のシャッターまで清掃を終えて、バインダーを石夢工房へ、また、Mさんが借りていた小型のコンクリートミキサーを隣のムラまで返しに行く。
余ほどうれしかったのだろう、車の中でも「お蔭できれいになった」という言葉を連発していた。

外野からは動かないので、くれたのではなかないかという声が聞こえてきたが、Mさんとは一段と仲良くなれたし、他人の役に立ったのだから、そのときはそれで良しとしよう。(御沓一敏)