2017.09.21
アートの効果
佐藤賢太郎 

第一回目から里山アート展に出品していただいている作家の中に間地紀以子さんがいます。今年は都合によって室内で作品を出すことになりました。送られてきた作品を開いてみると、彼女の代表作品とも思えるものであった。私はそれを見て決断しました。展示する部屋も彼女だけの作品にしようと決めたのです。

飾り付けをすると、とても作品が冴え、気品があった。私はその部屋に行きたくなった。これがアートのもつ力の一つであろう。そういう作家が里山アート展のこれからも出していただけるだけのレベルを保ちたいものです。

あるレベルを保つために、プロの方ばかり集めることが早道かもしれませんが、里山アート展はそうはできません。

そこで現在、里山アート展はプロの作家もいますがアマチュア出品者が多くなりました。その参加者に難題も押しつけることができません。そこで私が搬入から設置までサポートしています。ある意味ではアマチュアがアートを楽しむ、創造を楽しむ、アートと親しくなる、そのワークショップのようなものです。

身近にあるもので創作力を高める、発見する楽しさを味わっていただきたいと思います。例えば使われなくなった自転車の車輪を利用し発電をさせます。蛍のような光を出す、それは秋でも蛍が舞うようです。実に楽しい。夜、私は田んぼに見に参ります。もう一つの車輪はペンキに筆をクルクル水で回す楽しさがあります。自転車を使う、これはアーチストでなくともできることです。車輪を廻すには、技術や情熱がないと作れません。私は人に頼んでも作りました。

次々と作品参加者が違う条件で持ちかけます。屋根のトタン張をしながら携帯電話を受けます。しかしそれを考えるのが楽しいものです。