2018.10.31
里山アート展の終了
佐藤賢太郎 

里山アート展に来られたある高齢の方が「去年も来たよ」と言われました。今では、地味ではあるが地域の風物詩となっている。

里山アート展が終り、作品撤去に時崎庸二さん、森紘一さん、小宮和巳さん、大塚秀夫さんがお出でくださった。今年は秋に雨が多く、田んぼがぬかるんで田んぼの中の展示作品が少なかった。 

最終日の翌日、大塚さんに授与された里山アート展大賞を片づけることにした。写真にあるように、チェーンソーを使い危険が伴った。田んぼの中央入口に立ててある丸太の作品はもう見られない。杉丸太の作品は以前、安部大雅さんがつくった作品であった。作品のアイデアは素晴らしいものだが年月がたち、丸太はかなり腐っていた。農作業や作品搬入のトラックの出入りに支障をきたしていた。 

しかし最後に作品は役にたった。それを大塚さんが再び作品にしたからであった。このように、以前の作品を使うアイデアも里山アート展の工夫である。これを使おうとする着眼点も素晴らしいと思う。日頃から見る目を養い、関心がないとできないだろう。

初めから作品をつくるとしたら、大塚さんはできないであろう。安部さんも、豊実の大木をフォークリフトがあって運べたのである。里山アート展はこうして継続してきたのである。 

切り取った丸太は桃源の湯の燃料となった。その桃源の湯に、私たちは入ったのである。すべてリサイクルであります。

阿賀町は自然が豊かであるとよく言われますが、その言葉には具体性がないと思う。実際に使ってこそ、具体的に分かるのだと思います。そこに必要なのは労力であり、考える力、ソフトも必要であると思える。

総務省から地方創生の一環としてワーキングホリデーが出されています。そこにコスモ夢舞台が選ばれました。

また日本人の若い人たちがやって来そうです。労働に国と町が支払う仕組みです。すでにコスモ夢舞台に申し込みがあります。

外国人がなぜ来るのか、こんな実践があると提示できるものがあるからだと思います。私は「アートと生活」をテーマに掲げる里山アート展の意義を伝えていこうと思います。