2010.09.25
大学生里山アート展手伝い
佐藤賢太郎

新潟大学の先生と学生8名が里山アート展の手伝いにお出でになりました。新潟大学では学部を超えて交流するために、ダブルホームと言うことでサークルがあります。そのサークルの一つがGホームです。Gホームは田舎との交流を目的にしています。今回参加されたのは女子3名、男子5名、先生2名、職員1名の方々でした。

バスで到着するなり長靴を履いていただき、水芭蕉畑の草抜きグループと蛍の川の除草、稲刈り班の3グループに分かれていただきました。その指導者として芭蕉畑は会員の小宮さん、そして蛍の小川は津川の早川さんでした。小宮さんと早川さんは9時には私と打ち合わせてスタンバイしており、大学生が到着する前に既に作業をしていました。指導するためにはなんでも実践経験がものを言います。やっていないと何もいえません。いずれも楽ではありませんが、大学生や先生方もこんなにきつい作業とは予想していなかったと異口同音に言っていました。中には「草むしりと聞いていたが、ドブ掃除です。これはめっちゃきついです」との男子学生の声もありました。

食事は古代米とトン汁、つけものを家内が用意し、食べていただきましたがとても喜んでいただけたようです。M先生は「縄文人のような仕事をして、縄文米を食べ、縄文人みたい」と笑っていました。食事後、私は里山アート展の意義やコスモ夢舞台について話しました。そして「今日こうして泥だらけになるのも、とても意義あることをしていることがわかったでしょう」と、午後も頑張って作業にとりかかっていただくために意義を伝えました。

食事後私は「さぁ、田んぼに参りましよう」と声をかけました。
   早川さんの指導によって、蛍の川が見えるようになりました。小宮さんの指導によって、水芭蕉が雑草から見えてきました。しかし泥だらけの作業をしていると、「こんなことはしたことがない」と先生方は労働の辛さを言っていました。小宮さんのパワーはすごいと言う声もあり、小宮さんも疲れたようですが自信を持たれたようです。

さて女子学生は、稲刈りをした稲を束ねる作業と運んで稲をかける作業をしていただきました。除草剤を使っていない田んぼにはドジョウが現れ、如何にすばらしい米を作っているかも話しました。もう一人はそれこそ草むしり、地味な仕事でした。そんな彼女たちに、ほんのわずかの時間シーソーに乗っていただきました。こうした環境作りの大切さを感じていただき、青い空とビオトープに囲まれてシーソーにのり、面白いと笑顔一杯でした。前日、私は古山さんと乗りました。そのときは黒澤明監督の「生きる」という映画で「いーのち、みじーいかし、恋せよ乙女、、、、」と志村喬演じる老人が命少ない時間を意識し歌っていたそんな場面を思いました。しかし、今日嬉しくも私は若い女子大生とシーソーに乗りました。彼女たちはお父さんと乗った気分だったでしょうか。彼女たちは「ここはとっても楽しいところです」と言います。    私は「今度は泊まりで来て下さいね、田んぼの草とりをしたら無料で泊めますよ」と言いましたらニッコリしていました。

終わりになる頃、日ごろ力仕事をされていない皆さんは精根尽きましたというような様子でした。魅力のない田舎を魅力あるものにするには、こうした地道な努力が要るものですと私は言いました。勿論、皆さんも納得顔でした。 

先生も学生も皆さん素直でとってもいい感じでした。そこで、これに懲りずまたお出でくださいと言ってお別れいたしました。仲間から始まり外国の方、そして地元の方、さらに大学生とこんなに広がってくることはとってもすばらしいことであります。またお出でくださいといえるのも、そこにコスモ夢舞台のベースがあり、常に前進する夢と行動力があるからからだと思います。