2018.10.04
鑑賞会
佐藤賢太郎

第15回「里山アート展」の開催で、私は相当疲れました。

毎年、空模様を心配してきましたが、今回は小雨程度ならできるようにしました。と言うのは石夢舞台に屋根を付けたので、雨天でも決行できるからです。ところが雨のせいもありますが、それだけではないでしょう、今までで一番少ない観客でした。しかし、出演者には感謝します。内容のあるオープニングイベントになりました。 

   今年は15年間の継続開催を記念して、授賞式を行いました。なかでも喜びの声として、日出谷小学校の生徒の言葉に注目が集まりました。 

また、新潟日報にも取り上げられたように、ヤギと犬も出演しました。これも注目された点であります。

ところで出演待ちの皆さんの軒端があれば、なおよかったと気付き、翌朝あるものを活かして、待機屋根を石夢舞台の手前に運びました。 

さて感想では「アートと生活」というテーマが定着してきたとの声もありました。今回賞を設けたことは、大変に良かったという方が多くいました。

翌朝、皆さんの希望もあって鑑賞会を行いました。

先ず「會津の稲干し」ですが、放置された田んぼをアートにしました。今年の稲刈りは大変な困難と変化があり、稲刈りができていないところも残っています。そこで私はそれをアートにしました、と説明しました。 

建物に単純な模写を描く「夕映え」。いい作品になり、勉強になったという方がいました。何も思いつかない方は、これもいい勉強になります。 

また、空き家の襖に「枕草子」を書いた方もいました。皆さん一人一人が輝いています。

しかし過疎地に希望を見いだすには、総合的なプロデュースが必要なことを忘れてはなりません。なかには自分はどんな作品をつくるか分からないで豊実に来られた方もいます。その一つが作品「ハシゴ」です。これまた素晴らしいのです。また、家族の相和によって作られた作品もあり、心情が伝わります。これが自分の生活だと、作品に「束縛」の題名を付けました人もいました。これも私のイメージとは違いましたが、とてもよかったと思います。

私は一般の方の作品の手伝いや、アドバイスもします。これが受け入れられないとしたら出品しない方がいいと思います。私はあるものを最後まで生かす、そんな作品づくりをこころがけています。皆さんに創作する楽しみと喜びを感じて頂けたらと願っています。