里山アートト展作家の声4

コスモ 夢舞台

 大地の起伏にそった田のあぜ道に畳一畳ほどもある 巨大な

guranite=花崗岩が次々とひかれている。石舞台の誕生にこころをうば

われた。

あぜ道の石舞台 その存在のスケールは太古に時をつないでいるようだ。

 

   マグマの時を経て生き、相変化し結晶した岩石が、地表にとりあげ

られ、横たわっている。graniteの語源はラテン語の種子であ

り、穀粒である。その数ミリの結晶(種子)はぎっしりと集まり、大気

にむきだしている。稲穂のたわわの実りと共にー

 

 ここはどこなのだろうか

 コスモ夢舞台に立って、人は自らが宇宙のどこにいるのかというコス

モロジーを感じ考える

 稲穂の実りのあるところに、そして風のふくところに、

 それは いつもある。

 

今年は皆様の協力を得て、阿賀野川に全長5メートルほどになる

作品をうかべさせていただいた。川に浮かべるにあたって、どうしたも

のかと途方にくれていたところ、岸辺に船をもつ古山さんが助け舟をだ

してくださることになった。心より感謝しています。かけがえのないう

れしい出会いです。

             長谷川千賀子