2017.09.18
里山アート展の作品制作
佐藤賢太郎 

里山アート展の出品作品もスタートから年々変化してきた。アマチュアの方の作品も、参加することの楽しさが作品に反映されているように感じます。大人になると総合的な判断はできても、既成概念に縛られ、子供の様に感動する新鮮さが無くなってしまう。里山アート展はそこから脱皮して、感動を発見することに意味があります。それはワークショップのような一面でもあります。 

全て自分で作品を作るのもよし、しかしそれには搬入も含めて、造形も責任をもたなければなりません。

今回の森紘一さんの作品「守衛」は、ドームにマッチして実に楽しい。自分でもそれを感じたようです。

時崎庸二さんは支えの棒に赤いペンキを塗ったことで作品として冴え、ペンキ塗りを楽しんでいました。

森英夫さんは写真を展示することで参加することになったが、正直、写真をどう展示するか考えないなら、里山アート展の作品にならないと思います。私は瞬間、どうするか考えました。そして制限の中で決めました。写真をアルミサッシのフレームに提げることです。フレームに写真をぶら提げるにしても、支える柱が必要です。番線で縛ったら野暮になります。写真を針金一本にするか、2本にするかでも変わってしまいます。僅かのことですが分かれ道があります。そして写真を展示した周辺の掃除をしなければ、里山アート展の作品として成り立ちません。草集めの労働が嫌だからしないではダメです。この度、森英夫さんに里山アート展の舞台裏も説明しました。いちいち言葉にはしないが英夫さんの作品出品の思いを私は十分解っています。

古田浅吉さんの作品についても私はアドバイスをしました。あまり既成概念にとらわれて説明しない事、感覚でとらえることと、そしてシンプルなことが大切と言いました。そして色の塗り替えをしていただきました。それによりどう変わったか、本人に感じて頂けたらと思います。 

以上4人の方を取り上げましたが、アドバイスをどれだけ受入れられるかどうかによって、それは自己変革にもつながってくると思います。自分の信念も大切ですが、日々新たに前進しようと思うならば、自分の殻を脱皮しなければ前進しないのではないでしょうか。

アマチュア作家の準備段階からサポートするのが私の役目です。そして、それは私の創作活動なのです。