2013.10.16
里山アート展前日
佐藤賢太郎

 10月11日午後、吉田冨久一さん、安部大雅さん、長谷川千賀子さんが到着。早速、作品設置に協力し合っていた。そして暗くなった頃、フランス在住のダンサー間宮千晴さんとそのパートナーのドイツ人ヨークさんがお出でになった。

家内は今日から始まる食事に宿泊、部屋割りと神経がピリピリしていた。近頃は作品つくりもそうだが、こうした支えがあるから里山アート展が10回も継続することが出来たのだと思う。ここに集まる作家の皆さんも、それなりの覚悟と決意がある方ばかりです。

 夜、間宮さんとヨークさんの演出をどのようにするか決めることになった。間宮さんは一番にダンスをする予定でしたが、その前に執り行われるコスモ夢舞台隆盛祈願祭に組み入れる方がより盛り上がると思った。しかしそれには、斎主五十嵐さんの意向もあるので電話で伺ったところ、気持ちよく彼女の舞を承諾してくださった。 

こうして彼女には、神様に捧げる舞をしていただくこととなった。さて、ヨークさんは何をするか分からない。はたして、それが実現できるかどうか、明日現場を見て決めようということになった。

 10月12日、朝から雨である。仲間が到着して作品の取り付けが始まった。朝6時、間宮さんたちを迎えにゆき、明日の準備を考えた。ヨークさんは現場を見て鉄パイプとロープが必要と言い、貸すことにした。朝食後、その取り付けにかかった。何と電柱の7メートルの高さにロープを結んだ。電力会社に承諾を得ようとしたらおそらく駄目だろう。もう少し低くできないかと心配したが、7メートル近く結んだロープは幸いなことに高圧電線でなく電話線であった。それで、やってもいいと私は決断した。パイプ立てを周りの方に手伝っていただき、ようやくパイプにロープを取り付け設置することができた。

 その間、雨はしきりに降っていたが、大塚秀夫さん、森英夫さん、鈴木隆雄さんたち出品者は、それぞれの作品設置に懸命であった。 

そして草片付けの方や、ヨークさんも懸命であった。間宮さんは舞の練習をふくろう会館&アートギャラリーで行っていた。

そんなところに、お忙しいEU・ジャパンフェスト日本委員会の古木修治さんが到着されて作業のあちらこちらを見学していた。

雨の中、泥だらけになり吉田冨久一さん、長谷川さん、岩上さんが懸命になって準備をしているのが印象的であった。ことに女性の長谷川さんが素手で泥だらけになって作業をしているガッツのある姿を、新潟大学の学生たちに見せたかった。