2011.08.14
自然の中でリフレッシュしよう3
佐藤賢太郎

第3回目の受入れは親子2人の受入れであった。聞きますと、今まで新潟県のあるバンガロー風施設に料金を払って、自炊をしていたそうです。

お子さんは小学3年の女の子でとても素直な子でした。蕎麦打ち体験やトウモロコシとりに連れて行ったりしました。お母さんも、お手伝いしましょうかと進んで言ってくださいました。

地元では放射能の数値が高いため野菜が食べられないので、帰りに買って行きたいとも言っていました。

今までは経費もかけず自宅で過ごしていた夏休みが、そうはいかない状態になったようです。外で遊べない子供のために、ご主人を残してでも、環境の良いところで過ごしたいとの希望でありました。

しかしこの方の場合は自主避難ということで、どこからの支援もなく自費で移動や宿泊をしなければならないようであります。30キロ圏内と31キロでは、どこがどう違うのか、数値では測れない疑問もあります。

誰にあたることもできず、先が見えない状態におかれているなかで、放射能を気にしないで過ごせる豊実へ週末に来てよいですかとの話も家内の方にありました。勿論、空いている日があれば役に立ちたいと家内は受け入れる約束をしました。

相手にとってみれば、受け入れ側の人がどんな職業で、どういう性格なのかは分かりません。お出でになって現状がはじめてわかり、とてもよかったという方もいれば、さまざまであると思います。

いずれにしても、双方が理想通りにいくことは難しいことだと思います。受入れは、人間そのもの、家族を受け入れると言うことであります。受入れは心遣いやその他簡単ではなく、何ごともそうですが、やってみて分かることが多くあります。