2009.10.13
企業研修第1号(1)
御沓一敏
コスモ夢舞台の柱の一つに体験教育がある。
今までは、地元のNPO経由で都会の中学・高校生を対象としたものであったが、このたび、筆者の知り合いの40代の若手社長より社員の研修をコスモ夢舞台で行いたい旨の話をいただいた。
佐藤さんが上京の折、3人で打ち合わせをしたときの社長の希望は、“集団教育という競争の中でやる気を促す、所謂、バブル期の猛烈特訓教育ではないもの。あくまで、対象者は一人で行くこと。
コンピュータのソフトウェア開発というどちらかといえばデジタル寄りの仕事に思われがちだが、これだけに終始すると健康を害することにもなりかねないし、アナログ感覚をも身につけバランスの取れた人間形成を目指したい”というものであった。
不況下にあって、経済的視点を最優先するトップが多い中、人間一人ひとりを大切に思う社長の志の高さに、佐藤さんともども感心しながら、いよいよ日本にもこういう経営者が現れはじめたことに夢と期待が膨らんだ。
受け入れ側としても、何とかこれに応えなければとおもった。
そこで、佐藤さんに研修のレジメをまとめてもらった。
コスモ夢舞台一般体験研修について
目指すところ 「人間再生力」
何によって
1. 汗を流し、ものを生かす自給自足の体験
風呂焚き、ご飯焚き、まき割り、山菜採り
2. 農業含め自然の循環体験
安全、美味しい食つくり、田んぼ、畑に触れる
3. 自然と触れ合う対話体験
ビオトープつくり、散策、魚釣り、川遊びなど
4. 和彩館来訪者、村人との対話や挨拶
和彩館にはいろんな方がお出でになる、和彩館店主
や村人来訪者と一言話す
5.アートと触れ合う
アートと触れ合う機会も用意されています。
以上のコンセプトのもとに体験していただく企画です。
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これに対する社長(コスモ夢舞台の情報は筆者の口伝でしか知らない)の応え
自然の中で時間がどの様に流れていくのか想像がつきませんね。(良い意味で)
自然を感じて、
人に触れ、
今まで味わった事の無い風を感じて。
そんな環境のなかで
生きている事の素朴さを感じられればと思っています。
具体的なスケジュールの提案は出来ませんが、
失敗は成功のもと……。
N(さん)にも、今回の経験から次回以降の企画を立てる
ような立場になってもらう様に話をしておきます。
初回でもありますし、人によって感じ方も違うと思います。
受け入れて頂く側からすると無責任な依頼の仕方になるかと
思いますが
継続できる様な仕組みを一緒に考えていけたらと思って
います。
如何でしょうか。
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筆者は何度かこの会社を訪れているが、20名弱の若手社員の方々が自主的に生き生きと“朗働”しているわけが明らかになってきた。
さて、これに対するNさんご本人の希望は
スケジュールの件ですがどの体験も魅力的だと思います。
個人的には「2.農業含め自然の循環体験」や「5.アートと触れ
合う」などを特に経験してみたいです。
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というものであった。
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