2009.10.27
企業研修第1号(3

   コスモ夢舞台で初めて企業の研修が行われたことは、先にご紹介しましたが、送り出された社長さんのコメントと体験した社員の方の感想を掲載させていただきます。
  先ずは、第1回目です。継続するうち、自分(たち)で研修の企画を作れるようになれば、素晴らしいですね。


コスモ夢舞台に研修生を送り出す

社長よりのコメント

今回は社員がお世話になりました。

 嵐と共に始まった今回の体験。

 果たしてどんな時間を彼が過ごしたのか、すごく気になっていました。

 が、今日能勢山から話を聞いた時の第一声が

 「初日から筋肉痛になりました・・・」

 「あれっ!! そうなの!」 そんな会話をしました。(笑)

 秋田生まれのY子さん(覚えていますか?)が以前こんな事を言っていました。

 「小さい頃、家の窓から田んぼを見ていると風の流れがわかるんです」

 稲穂が揺れる様を見て子供心にそんな事を感じ、大人になった今でもそんな光景が頭に焼き付いているんでしょう。

 都会で毎日忙しく生きている中で、あの頃と同じ風景を見た時、今の彼女はどんな風に感じるのでしょうか。

 人は皆そんなアナログ的な感性をもって生まれ、育って来たに違いありません。

 そして、あの頃の感性をどこかで懐かしんでいるんだと思います。

 大人になって、歳を重ねても、「あの時の、あの頃の感性」に戻れる場所と時間を豊実体験には期待したいと思っています。

 能勢山も暫く時間が経つと、今回の見たこと、感じたことが「大人になって味わったアナログ経験」となる事でしょう。

今回、能勢山の体験中も、社内で色々話をしておりました。

 その中で「何もする事が無い贅沢」との話が周りから出てきました。

  その話しを聞いたときに、本当だなと正直に思った自分がいました。

 「何もする事が無い」時間を最初は苦痛と思うでしょうが、じきにその時間が本来その人が持っているアナログの世界に引き戻してくれるのではと。

 一週間も二週間も続くとさすがに厳しいかも知れませんが、その時間に慣れてきた時に初めて、その人が持っている本来のアナログ的な行動を自ら取るのではないかと。(森に行ったり、川に行ったり、自らアナログを求めて行動するのでは)

 そんな時間にあこがれている自分を最近すごく感じています。

 私を含め、クレアビジョンのメンバーが、劇団の役者とは言いませんが、何かしら裏方として共に夢に向かって歩んで行けたらと本当に思っております。

2009.10.27
「コスモ夢舞台」での体験を終えて
能勢山 健

108日、台風18号の北上と共に新幹線で埼玉から新潟へ。以前勤めていた会社のOBである御沓さんに新潟駅まで迎えにきてもらいました。予定より数時間遅れて宿舎に着きました。台風直撃には困りましたが、無事到着できて安心しました。

 新潟へ行く前、社長から言われていたことは、知っている人もいないところで一人知らない土地でボーっとし、リフレッシュして来いというだけでした。
  コスモ夢舞台の話を何度か聞くうちに興味を覚え、企業らしからぬ試みに共感しました。
  また社長にデジタルとアナログの話をされました。いろんな意味に捉えることができるが私は、パソコンの仕事が中心のデジタルの世界から、自然に囲まれたアナログの世界へ身を置くことで人が活動する上での本質を感じることができれば良い、とその話を解釈しました。
   企業研修というほど堅くないが旅行という位置づけでもない。何かをするわけでもなく、何かを身につけるわけでもなく、コスモ夢舞台へ行きました。

新潟についてからは、まき割り・窯のお風呂に入るため火をおこしました。照明の代わりにろうそくが灯る自然の中でのお風呂は疲れた体を癒してくれました。

   3日目の最終日はイベントがあるため、前日はその準備で大忙しでした。芸術家の佐藤賢太郎氏は私を、ご自身の作品づくりに携わらせてくれました。自分のような素人が手伝ってもよいかと思いましたが、芸術とは同じテーマの作品でも日、時間帯、季節、人との出会い等によって出来上がりが変わるのかもしれない。それが悪いというのではなく、認められる世界なのかもしれないと仕上がった作品を見て勝手に思いました。
    
   最終日は午後1時から3時まで里山アートレセプションがあり、全国からダンサーや表現者が集まりました。その時間が久し振りの自由時間という感じで自分も関わったイベントを見学していました。個人的には芸術家としての佐藤氏よりも新潟県や市に対して働きかけをしている団体代表者としての佐藤氏の活動の方に刺激を受けました。

コスモ夢舞台の活動をさせて頂き、総じて良い体験をすることができました。普段やらないまき割りや火おこし、ビジネスとは関係がない社会人に触れる機会は、このような機会が無ければなかなか得られないことだと思いました。
  
    しかし、個人的にはもう少しリラックスし、周辺の自然環境を観察できるような時間があればもっとアナログの世界を自分のものとして理解できたかもしれません。そのような時間が与えられたらもっと魅力を感じられる気がしました。