2011.08.27
体験学習の応援者
佐藤賢太郎

数年前から、首都圏からの中高生の体験学習を受け入れている。一回に4人の受け入れで、田舎暮らしの仕事を体験してもらい、生徒の将来に役立つことを期待している。

 当初は会員のMさんが体験学牛の応援として自分もやってみたいということで、長期泊まり込みで田舎暮らしをしていただき、コスモ夢舞台の環境整備や生徒の指導にあたっていただいた。

一生懸命であったがその時はすべてが試行錯誤の連続で、ご苦労もあったと思う。生徒の指導にも熱が入っていた。その後、Mさんの都合もあり豊実に来られなくなった。今思うと頑張ってくださったことが懐かしい思い出になっている。

今は会員のSさんが退職を機に自分のライフワークとして体験学習の手伝いをしたいと、埼玉県久喜市から3年通い続けている。Sさんは高校の教師をしていた経験もあり、退職後も教育への関わりを持ち、将来を担う子供たちに少しでも良い経験をしてもらいたいとの信念を持っての参加であった。

 MさんもSさんもいないときは当然私が全部対応しなければなりませんが、彫刻家として本業を全うするには応援者があることはとても助かる。

さらに私はNPO法人コスモ夢舞台理事長の役をこなさなければならず、やることがいろいろあって、ゆとりがないこともある。そんな時、生徒の体験学習を安心してお任せできる方がいることはありがたい。

 Sさんは生き生きとして生徒に対応している。きめ細かい指導をしていて天職だなあと思う。彼の存在は生徒の指導だけではなく、薪を割り、薪を使って風呂を焚くといったコスモ夢舞台が動くための下支えになっていると思う。

当然、人生観などを語り合いますが、何よりこちらにおいでになることでご自身が元気になれることは嬉しいことである。風呂に入りながらいつも言うことは「こうして友がいて話ができることは最高。これ以上はないね」と。一年が一生、いや一日が一生、そんな感覚になる至福の時である。

まさに信頼し合える友の存在は人生の宝である。