2014.10.06
笑顔の知事と里山アート展
森 紘一
「県知事がお見えになる」と佐藤さんから一報を受けたとき、「それはすごい!」と、思わず声をあげてしまった。これは何としても豊実に駆けつけ、我々も泉田知事をお迎えしようと東京ブロックの例会で仲間と語りあった。
当日(10/5)は台風18号の影響か、今にも降り出しそうなあいにくの空模様。それでも、知事がアート展会場に逗留中は、何とか傘のお世話にならずに済んだ。それだけでも幸いだったが、泉田知事が我々と地域の人々に残した軌跡は明るく爽やかだった。
里山アート展は、第11回目となる。これまでの「アートで何ができるか」から「アートと生活」にテーマも変わっている。出品点数も新作38点、旧作19点と多く、新たなスタートの年でもある。
色とりどりな形も様々の作品を巡りながら、初参加組の障害者グループが制作したカラフルで楽しい「あんしん」のトイレットペーパー即売所前で、知事が熱心に質問されている様子が印象的だった。
また、今年は佐藤賢太郎「アートと人の絆」ギリシャ講演・彫刻デモンストレーションの“モントロンの出会い”で仕込んだ遊びの広場コーナーも新設されている。その広場(といっても、稲刈りの済んだ田んぼの中)で、なんと泉田知事がぬいぐるみ投げや棒倒しにしばし興じるという一幕があった。スーツ姿に革靴のままの楽しげな知事の表情も、我々の目には新鮮に映った。
佐藤さんの言を借りれば、「ここは大自然の中で、子どもから大人まで無心に遊べる創造の空間であり、アートの原点がある。日々の暮らしにアート感覚を磨くのは、遊び心であることをフランスで学びました」ということになる。
短い間の来訪であったが、集落の皆さんと我々の熱烈歓迎ぶりは泉田知事にきっと届いたこととおもう。
コスモ夢舞台としても、「里山アート展」にとどまらず、コスモ夢舞台塾や国際交流の輪をさらに充実、発展させることで、佐藤さんを軸に地域と個人の元気をつくりだしていきたいと考えている。
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