2007.07.08
蛍が蘇る

豊実の自分のふるさとから蛍が消え20年いやそれ以上なった。それが今年、蛍の数は少ないがたんぼや水路に蘇った。 
ふるさとの原風景つくり、それが故郷の魅力でもあり、コスモ夢舞台として蛍の川つくりを3年前に行った。

なぜ蛍が消えたか。それは水が流れなくなった。そしてたんぼに農薬を使うようになった。これが原因であった。
なぜ昔のように水がこなくなったか。それは山間地でのたんぼの水は山の尾根を切り開き水路を作り遠くから水を引いていた。

しかし雪解けの春、水路は必ず決壊し、その補修は重労働であった。折からの過疎化の進む村、高齢化に、補修するのも限度とたんぼつくりをやめてしまった。
以来水は絶たれることになった。ただ雨が降ったときだけ流れる水路となった。

田舎で蛍が消えた。米は買ったほうがやすい、農薬で米を多くとろうと効率主義が主流になってこうして故郷の原風景が全国各地から消えていったのだろう。
ナンの経済生産性にもならない蛍の水路をユンボで掘った。蛍のため、生き物のため常に水が流れる水路を作るためであった。

水が止まったりして水路の給水口を改良した。途中のハイプのつまりには大変苦労をした。
村の一人理解ある方に手伝ってもらい改善した。それで初めて蛍が蘇ったのだろう。
さて蛍の発生にはカワニナと農薬を使わないたんぼ、水が流れること其れがそろえばほたるは発生する。
カワニナを増やすにはキャベツやウリ等の野菜だそうだ。早速蛍の川にキャベツを流した。

そして水路の改善をこれから砂利砂を敷いてゆかなければと思う。
さらに県にお願いして夜街頭を消して頂こうと働きかけた。蛍がたんぼにでる地域と夢を抱く。
地元の人はそれほど関心が無い。米が多く取れ収入が増えるわけでないからなのだろうか。(佐藤賢太郎)