2009.10.02
進展するコスモ夢舞台5

佐藤賢太郎

4.体験教育について

今日、大人も子供も心を痛めている方が多くなっているように思えます。都会から体験学習に来られる姿を見て日本の教育現状がわかるくらいです。理想があっても学校ではできない、家庭ではできないそんなことをここで実現したいと思うのです。

生徒たちばかりではなく、一般成人の方にとっても元気を取り戻せる人間力回復になるそんな空間つくりをめざしています。

一般成人と生徒に関するコンセプトを、現在はこのように考えています。

一般体験研修について

目指すところは「人間再生力」です。

科目

1.汗を流し、ものを生かす自給自足の体験 

風呂焚き、ご飯焚き、まき割り、山菜採り

2.農業を含め、自然の循環体験

安全、安心の美味しい食つくり、田んぼ、畑に触れる。

3.自然と触れ合う対話体験

ビオトープつくり、散策、魚釣り、川遊びなど。

4.和彩館来訪者、村人との挨拶と対話

和彩館にはいろいろな方がお越しになる、和彩館店主や村人来訪者と会話を楽しむ。

5.アートと触れ合う

田んぼの「里山アート展」だけではなく、ふくろう会館&アートギャラリーや縄文館、和彩館などにプロ作家のさまざまな作品が展示されています。

生徒体験教育について

目指すところは「人間再生力」です。

科目は一般研修と同じ。

ただし、基本的生活として以下のことを留意する。

1.挨拶をしっかりすること

2.体を動かし、汗を流すこと

3.人と社会、自然と食について感謝の気持ちを忘れないこと

4.早寝、早起きを基本とする

田舎の自然の中にあってこそできる自然教室です。以上4点の具体的取組によって、自分も地域も元気になる足がかりができるものと信じております。コスモ夢舞台は動きながら進化してまいりました。

それは都市の人々と田舎に住む私が居てこそ実現してきたことなのだと思います。これをどのように発展、継続維持するか、これについては動きながら決めてゆくしかありません。

例えば、インターネットですぐに人が集められるなどとは考えていません。一時の流行やイベントではありませんから、今後の日本の、そして個人の行く末をどうするかを考えていかなければならないと思っています。