2006.11.14
ふくろう会精神に続け(3)

中高年が中心であったコスモ夢舞台にも、少しずつではあるが、若者が訪れるようになった。
新潟市のSさんから、薪を運んで行きたいので、トラックを貸してください。その後、ピザを焼く体験をしたいので一晩泊めてもらえますかという問い合わせがあった。

マキ子さんの話によると、Sさんは本当にこの場所が気に入っていて、今度で、3回目だが、泊まるのは初めてとのこと。
その日は、こらっしぇR459の大撮影会があり、外のお客さんも含めると、大変な人数が和彩館に押し寄せた。

夕方、6時頃、薪を満載したトラックが到着したが、暗いので翌日下ろすことにして、ピザ焼き体験に入った。
ピザは天然酵母を使い、一晩寝かせて準備しておかなければならず、正直なところ、ピザと宿泊はお断りしておけばよかったというの本音であっただろう。それでも、マキ子さんは、快く若者たちの応対をしていた。

ピザを焼き終えて、ゆっくりと、ご対面だ。男性がSさんの他Aさん、女性がIさん、Mさんの計4人である。ピザの材料も殆ど持参していたというくらい気配りも出来ており、何より明るくて朗らかなのが良い。
何でも、手伝いますと元気があって積極的で、夜中の1時頃まで古代米の袋詰めをやってくれたという。

翌日は、女性は厨房や滔滔亭でのお手伝い。男性は薪下ろし、山の水源の清掃整備、窓ガラスも含めた桃源の湯全体の掃除等、何しろ汗を流すことを厭わない。
筆者は屋根裏部屋づくりで手一杯のため手伝えなかったが、大きな薪を殆ど小柄なAさんが下ろして、木小屋の中にきれいに積み重ねてくださった。驚くべきパワーである。
都合があり、ふくろう会の皆さんとは入れ違いになったが、彼らもまた、輝きと清々しさを残して帰って行った。

コスモ夢舞台の目指すところは、地球レベル、全国レベルではあるが、現状としては、新潟近辺でこうした若者が近づいてくれるのは大変にありがたい。
筆者は冬の間、一旦、埼玉に戻ります。Sちゃんはじめ、Aちゃん、Iさん、Mさん、是非、冬のコスモ夢舞台も賑やかにしてください!(御沓一敏)

*【ふくろう会精神】
  金銭的な見返りを求めることもなく、肩書き抜きでお互いを認め合い、ひたすら
   10年間、自分自身の楽しみと感動を求めて、手作り、手弁当で喜んで汗を流
   し、コスモ夢舞台の建物群を創りあげてきた姿は、コスモ夢舞台の3つの心「感
   動ある人間交流・一人一人が輝く・本物と向き合う」の基になっている。