2006.11.04
キリ(桐)の屋根裏部屋

主に、ふくろう会の男性が建設作業や里山アート展の作品づくりに来たとき、「キリ(桐)に包まれ、静かに眠る」ことのできる究極の屋根裏部屋が8割方完成し、4日の夜、何とか泊まってもらえるところまで漕ぎ着けた。

我らが棟梁Oさんが、「設計図面もなく、ある材料に合わせて作っているので、仕上げは大変だ」といつも言っている意味が、1人でやってみて初めて理解できた。

壁の板張りも、ベタで簡単に張れるところは殆どなく、窓の出っ張り引っ込みも一様ではないため、桐の板を1枚張っては「次の処理は、どうするのだ!」と考え込む時間の方が長かったかもしれない?
寒さを防ぐため発泡スチロールを入れたが、隙を出来るだけ空けないようにという条件がついている。その上、屋根裏だけに三角の形状が多く厄介である。

いちいち棟梁に電話をするわけにもいかず、佐藤さんと相談しながら、ない智恵を絞るしかない。お蔭で呆け防止には大いに役立ったはずである。

ご存知の通り、行きがかり上、天井はかなり低くなっている。分っているのに、頭と背中を思いっきりぶつけてしまう。目から星と涙を出しながら、人間の身体は思いの外、丈夫にできているものだとつくづく感心した。

一度も天井と梁に頭や背中をぶつけずに無傷で帰れた方は、余ほど感がよいか、ラッキーな方である。自信のない方はヘルメットをどうぞ、用意してあります。

天井の処理は発泡スチロールまで入れ込んだが、板張りは、来年のふくろう会の建設作業用に残してある。
おやすみなさい。
K.M)