2006.04.05
佐藤賢太郎
上条小学校モニュメント除幕式
作家挨拶

今日は上条小学校の入学式でしたが、入学された皆さんおめでとうございます。
私は皆さんと同じ阿賀町に生まれ育ち、かつて、母に連れられ小学校の入学式に行った日
を思い出していました。さらに、中学校、高校へと進み、そのときどきの入学式は新鮮な希
望に燃えていました。


私はいま、人生で58年目を迎えました。皆さんは10代ですから人生が始まったばかりです。
2月に、6年生の皆さんと課外授業を行いましたとき、大人になったら、こうなりたいという夢
をもった生徒もいました。皆さんは将来、何にでもなれる可能性があります。それには今から
夢をもつことです。夢をもち続ければいつかは実現できると確信しています。


私は34歳のとき、彫刻家になること夢みて実行しました。
現実は厳しいものでした。しかし、私には両親や支えてくれる友がいました。そういう方々に
力をいただいて困難を乗り越えることができました。

さらに、今度は、自分の生まれ育った郷里に「コスモ夢舞台」を創ることを想い描きました。
これも大きな夢です。しかしこれも良き友がいなければ絶対にできないことでした。人生にお
いて大切なことの一つは「友と夢」だと思います。


こうした経験から、この彫刻に思いを託して「友と夢」と名づけて、作りました。
こうした機会をいただきました福田組、教育委員会、学校、そして小学生の皆さんのご協力
に今、感謝しています。また、皆さんにお会いすることを楽しみにしています。
そして一度、コスモ夢舞台のある豊実にもお出でいただけましたらうれしいです。
本日は、ありがとうございました。