2006.06.22
掃除は発見につながる

田んぼへの水の配管が詰まって以来、1ヶ月以上経つが依然としてチョロチョロ程度の水量しか出口には届かない。
そこで、感謝が足りなかった自分たちの反省を込めて、マキ子さんと二人でタンクのある水源付近の清掃をした。岩と水と土の間から葦の類が伸びて凄まじい状態である。
地道に鎌で刈っていくうち、徐々に全体の様子が見え始めた。人間の心理は不思議なもので、きれいになりはじめると、もっともっとという前向きな気持ちが働くから面白い。マキ子さんの方を見ると、大きな石の上にのぼって無心にそれを磨いている。
全体の掃除が終わった時には、これまで見たことのないすばらしい景観が現れて感動した。

コスモ夢舞台の周遊コースに入れようとか、小さな滝の名前を何にしようかと勝手なことを言いながら、ふと水辺を見ると真っ赤な可愛い実を付けた植物が人目を避けるかのこのごとく岩肌から顔をのぞかせていた。不思議なことに周辺の山々でもそれを見かけることはない。家に帰って図鑑を調べてみたが、ドクウツギ、ニワトコ等々どれとも特定できない。

やむを得ず、貴重な一房を持ち帰り、山野草に詳しいという近所の方に聞いて歩いたが分からない。新種発見と言われたがちょっとオーバかもしれない。
ともあれ、出口の水の量が少し増えたように見えたのは気のせいか。(K.M)