2007.01.01
元旦2007スタート

昨年の元旦とはうって変って残雪はあるものの、晴天の朝を迎えた。とてもありがたい元旦であった。こんなことは近年まれ見る天候であった。
村でそろってお宮参りをした。神社に集って村人の安全祈願をする前に時間があった。
そのとき天井を見て、雨漏りしているとか、しめ縄が新しくなったとかそんな話しをしていた。
私は村の人々が集るとき、何時も思うのだが縄文人も同じような事を話していたのだろうと思う。
しかしもっと高度な話しをしていたかもしれないと思った。村人の同作業や集まりのときは客観的に観ている私だが、何時も縄文人の生き方を重なって考える。

さて私がテレビに出演するので早々に帰ってきた。すると家内がドイツ人夫婦がお客様として来ていると言った。
加藤稔さんが突然訪問された彼らを豊実に連れてきたという。家に入るとお客さんは正月御馳走を食べていた。
私はハロー、nice to meet you.とまず言った。英語はぺれぺらであった。ふくろう会館&アートギャラリー、縄文館を見せてあげた。
なぜ縄文土器がこのぎざぎざがあるのかわかりますか。と私が質問したと言った。解らないというので、私は命を頂く器、生き物に対する畏れがあるからこのような形を作ったのだろうと言った。彼らはうなずいていた。

その後会津若松に行くかと聞いたがここでいいと意志の表示をしてくれた。話しは色々した。わたしは何でも聞いてみたい好奇心が働き、ヒットラーについてはどう思うかと言ったが応えなかった。
それは聞かないほうがいいと加藤さんが教えてくれた。ドイツに住む娘さんからの忠告であった。ドイツ人の恥部に触れてほしくないようだ。日本人はそれに比べマスコミを初め、日本人の行った侵略惨殺と多くを語る。

日本の国民は昔から多くの神様を持っている。例えば自然教というか原始的な水の神、石の神、大木の神、山の神をそれぞれ畏敬している。そして多くの他の宗教も認める、神道、仏教、キリスト教、それらを受け入れてきた。
アラブ、ヨーロッパじゃ一つの神しか認めない。ここが違うから争いも起こる原因もある。そのように言うとうなずいていた。

私はギリシャから日本に帰るまでいろんな国の上を飛んでみて、国々はそれぞれ文化や考え方も違う、しかしそれを認め合う事が必用だ。ヨチヨチながら英語で話した。彼女は理解したらしく同感であると頷いていた。こうして民間の家庭に入って話をする事の楽しさは体験した私であった。私の外国人にそうしてあげたい。
「あなたはとっても英語が上手、聞き取りやすいと褒めたら、彼女はテレたが夫は喜んでいた。

その後カラオケを聴いていただいた。あなたたちも歌ってと言うと日本の詩を歌ってと言う。私もドイツに行ってみたい、またお会いしたいと別れを告げた元旦のスタートであった。(佐藤賢太郎)