2011.09.07
3ケ月点検
佐藤賢太郎

タイトルは自動車の点検ではありません。私は医師から悪性のガンと診断されて以来、手術をしないで検査だけは受けることにしまして3ケ月おきに病院行っております。それが3ケ月点検です。

本日、血液検査とMRIの結果を医師から伺うことになっていました。検査日は、正直緊張感を覚えます。もし悪くなっているとして、迫られても手術はしないで行こうと静かにそう思っていました。

結果、主治医から「MRIで異常は見つかりません。血液検査の数値も少し下がっています。しかしガンが消えたわけでありません。あなたの場合は要観察の段階ではありません。医師としては看過できません。患者の強い希望でそうしているので、あくまでも自己責任です」と言われました。私は「はい分かっております。ありがとうございました」と感謝を述べました。

私はもっと努力して、次回の3ケ月点検では今より良い結果を出したいと思います。

私は一日生涯3ケ月の人生になりました。神は必要あって私にさまざまなモノを与えるのだろう。私にガンを与えるのも必要あってなのでしょう。生き方を変えなさい。60歳を越し、否応なしに私は、ただ思うだけでなく実行することを迫られました。

それは欲望を捨てることです。我欲を削ることです。シンプルに生きることです。

この世に生まれて、友や仲間、知人といつまでも付き合えるわけではない、一期一会であると思う。夢や希望をいつか叶えようではなく、今実行してみること。悔いのない人生を歩みたい。

私は良き友人に恵まれ、良き家内に恵まれ夢を実現しようとしている。それは私だけのものではなく、心ある人には共感できる夢である。本来あるべき姿を実現しようとしている。歩きながらたどり着いてきた。ものを無駄にしないリフォームをはじめ、手作り里山アート展、田んぼ夢舞台祭り、ビオトープ、無農薬野菜、コメつくりと、気が付けば15年たっている。

そしてガンになり私は食に関心を持った。シンプルな食。塩と醤油と味噌。それだけが調味料。しかしそれは今までの何倍も高い価格の物を使う。野菜の穀物のそのものの持つ力、味を知ることになった。

私は食と心、生活サイクルをシンプルにする、これによって病気を治す決意であります。これにかけてみる覚悟でもあります。

多くの友人より心に掛けていただいていることに感謝しています。ともかく青空のように里山アート展準備にかかれて感謝一杯です。ありがとう、ありがとう、生かされた命に感謝いたします。