2011.01.31
単純明快に生きる6
佐藤賢太郎

6.そんなに頑張るな

振り返れば企業戦士などとは違いますが、ともかく私は仲間に協力していただきながら夢を追いかけ、走ってきた人生だと思います。コスモ夢舞台つくりもそうでした。建物から、アートから、地域おこし、都市との交流、体験学習、マスコミの対応などなど。一番の苦労は、人と人とをつなぐことにあると思います。人間にはそれぞれ能力があり、それぞれの役目があります。自分の限界を知ることも必要かとおもいました。

私は欲張りなのか、あれもこれも手に入れたいと追いかける毎日でした。今日まで多くの仲間にサポートしていただきながらの私でした。しかし、肉体労働も人間関係も事務も実行し、すべてを把握しなければならない立場にありました。ことに昨年の石舞台作りは一人の仲間に手伝っていただいてのことでしたが、私も肉体の限界であったと思います。それを駆り立てたのも、何とか今年中に完成させたいその一心でした。

また、地元からの協力や協賛にも苦心いたしました。それもこれも、都市との交流を原動力に過疎の地域に夢を創るそのプロセスでありました。この道のりは全て多くの仲間の協力があってのことでしたが、いうまでもなく私が一番に動かなければなりません。そんなに自分の負担になっているとは思ってもいなかったのですが、そうではありませんでした。

 体調の異変を知らされて、私は限界に来ていたのだと素直に認めるしかありません。そんなに急ぐことはない、そんなに無理することもないということでしょうか。そして人にも求めるなということでした。ただみんなと楽しむこと、そして無心で行うことが大切であります。

しかしそんな格好いいことを言っても、心癖とはそんなに簡単に直せるものでありません。あなたは命がなくなりますよと宣告を受けたら、それでもいいと私は言わないで見直します。

急ぐことはいけない、急ぐことをしないこと。病気の原因はさまざまありますが、その大半がストレスといわれております。私の場合もそうだったと思います。