2017.10.16
蓮池薫さんの講演
佐藤賢太郎
北朝鮮に拉致された蓮池薫さんが阿賀町で講演をされたようです。私の家内は人権擁護委員の役員をしていることもあって、参加したようです。私は西会津の縄文講演会に出かけ、翌日家内から講演の内容を聞きました。新聞テレビではよく見聞きしていますが、非道であるとは思いながら、相手が北朝鮮ではどうしようもないと、彼らの体験が実感として迫ってきませんでした
家内から聞いた蓮池さんの話の一部分です。
ある日何者かに蓮池さんは殴られ、気絶して袋に入れられて北朝鮮に連れ去られたそうです。逆らえば命はどうなるか解らない状態であったそうです。まず朝鮮語の教育をされたそうです。そして、お前の結婚する相手はこの人と決められたそうです。一切自由などない生活だったそうです。日本に帰ってきて、できなかったことをしたいと思ったようです。北朝鮮では、勉強がしたい、何がしたいということは一切許されない状況で、子供にも、何かに巻き込まれないよう、日本語は一切教えなかったそうです。
これを聞いて、私は自由に生きていることを実感しています。教師を辞め、彫刻家になり、里山アート展を開催する。みんな自由があるからできているとしみじみ思います。場合によっては、私が蓮池さんのように拉致されることだってあり得ます。
私は今、自由を手にしていることに感謝しなければなりません。しかし、運命の明暗は紙一重です。間接的に聞いた話ではありますが、現実として受けとめています。
無事帰ってきた人の言葉として、「政府に何とかしてほしい」と言いますが、よほどのことがないと、残された拉致被害者が帰国することは難しいのではないでしょうか。何せ、話せばわかる相手ではありません。事態の好転を願わずにはいられませんが、果たしてどうすればそれは可能なのでしょうか。
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