2018.11.03
講演会に向かって
佐藤賢太郎

 晴れ間が少ない裏日本の毎日です。しかし、束の間の晴れに冬の準備をしなければならない季節になりました。そんな中、11月18日の私が出演する講演会の案内状を出したところ、関係者から反響がありました。

 その前に、ニュースで飛び込むのは、世界中が自国優先の目先の利害に振り回され、あるいは批判など暗い事柄が目立つ毎日です。明るいニュースと言えばスポーツだけだったように感じます。

 私は朝の勉強会で「卑劣で不品行であることが自分を仕合わせから遠ざける」。そして「才あって徳なき時代」から「知恵と徳の時代」、「あくなき欲望追及の時代」から「足るを知る共生の時代」と学んだ。

学ぶことができることは幸せなことであると、しみじみ思う。何も私がそうしているとは言っていない、それが理想なのだと思っている。

 彫刻家になるための修行時代、我がことがままならぬ名古屋時代に支援していただいたある方が、「あなたたちはきっと世に役立つ働きができますよ」と言ってくださった。そんな日が本当に来るのかと思った。

その高齢の方と会うことができないことを申し訳なく思います。気持ちだけでも、新幹線に乗って、玄米のおにぎりをもって名古屋に行きたいと思います。 

思えば、私はいろいろな方のお世話になってきました。わが人生を振り返り、講演会のテーマにあるように、今は共に生きる共生の時代だと思います。そんな希望を次の若者にバトンタッチしたいものです。